グランド・ジョーのレビュー・感想・評価
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汚いダメ男役のニコラスケイジ=当たり映画の法則
こういう映画見ると、 つくづくアメリカって広いなぁって思う。 ニュースなどで普段目にする「アメリカ」は 大体都会で、最先端で、世界のリーダーで・・・というイメージ。 んで、映画に出てくるアメリカの田舎町の、 「一生ここから出ない人なんだろうなぁ」感。 ここにギャップがありすぎる。 アメリカの割合でいくと、どっちが大多数なんだろう? 勝手な妄想だけど、後者の方が圧倒的に多いのでは?と、思う。 つまり、普段メディアで目にする「アメリカ」の問題は表面的で、 もっと根深い所にアメリカの闇が潜んでいる気がする。 と、すると、日本人から見てダメ男だなぁと思う この映画のニコラスケイジや、ゲリーの父、顔に傷のある男なんかは、 普通にゴロゴロいる存在となる。 だから、まだ純粋で悪に染まり切っていないゲリーに 未来を託そうとするニコラスケイジの行動には 強く共感できる。 「いや、その解釈全然違うよ」ってアメリカ人に言われても、 なんだか信じられない。 そんな説得力が、この映画にはある。
テレビでやってたの何となく観賞
特に期待せず見始めたけど面白かった ニコラスケイジの演じる役て悪人ではないけど嫌なやつ、間違っても尊敬とかされてない、というイメージがあるけど今回はその逆で新鮮、刑務所には入っていたし暴力的だけどいい人 あと普段自分は不思議な事が起こらない映画はあまり見ない、時間が巻き戻ったり宇宙から飛翔体が降りてきたり幽霊が出てこない映画の何が面白いん?というスタイル マフィアが足を洗うだの洗わないだの、空も飛ばないカーチェイスだの、見終わった後の“だから何?”感(個人の感想です)、スパイはせめてトンデモ科学の秘密道具持ってて欲しい なので今回も、暴力と貧困テーマでひたすら重い、ジョーカーを極限まで現実的にしたらウィリーになりそう、それなら私はバットマンを見るね、てな感じで普通ならスルーだった ところが普段は見ないジャンルでも、子供が絡んでくるとあら不思議、けっこうお気に入り作品に! レオンやチョコレートドーナツとかもその図式で好きなんだよな多分 少年の家族を守るためにひた向きに生きている姿を見てジョーも心を動かされたんだとおもう、結果があはあなってしまったのは哀しいけど ただやっぱり重いテーマなので何回も見たいとは思わないかなあ
『...で?』
観終わった瞬間言いました。 『...で?』 特に何も得ることも何の感想も出てこない映画でした。 冒頭のクソジジイがボコボコにされてるシーンとか何やねん。ジャッケットに「ニコラス・ケイジの最高傑作!」とか書かれてるけどもうニコラス・ケイジ観るの辞めようかな?? とにかくオススメしません!
重低音が響く世界観
個人評価:4.0 ニコラス・ケイジの骨太の演技にやられました。片田舎の薄汚れた空気が一貫として映像から漂い、最初から最後まで世界観がしっかりと作り込まれている。 この作品から、古い木を切り開き、新しい木を植える林業の山の育て方のように、古い人間から新しい人間へと切り替わっていくメッセージを受け取ったとように感じる。
チャンスを得る事も大事だが、与えてやる事も大切。
黒人を雇い林業を営む主人公ジョー演じるニコラス・ケイジと、役に立たない親父の代わりに家族の為働こうとする15歳青年の物語。 アメリカ田舎満載。 無駄口だらけのオンパレード。 弱いのに口達者な田舎天狗人間。 役立たずの父親。 何かといちゃもんを付けてくる警察官。 悪い人間の本質が見え中々飽きる事が無い内容だ。 他人の子供の為に何かしてやろうとする姿はクリント・イーストウッド主演の別映画「グラン・トリノ」に似た所もある。 人生を変えるくらいのチャンスを自分で得る事も大事だが、他人が与えてやる事も大切であると思わせる映画。 中々面白いですよ。
最近のニコラス・ケイジ主演作の中では佳作
「ファーナス」や「ウインターズ・ボーン」に似た雰囲気。プアホワイト話。 21世紀になっても閉鎖的で孤立したコミュニティー(警官しばいても不問になるって!)が存在する。 毒斧で伐採するオープニングから植樹するエンディングって演出が詩的。救いのあるエンディングでよかった。
アメリカのイケてない人々の実態なのかも
アメリカはとても不思議だ。 何でもかんでも割とオープン。 しかも、プロパガンダ的な洗脳映画も有れば、ぐちゃぐちゃの暗部をさらけ出すような映画もある。 まさに、この映画は後者の映画。 南部白人の貧困労働者「レッドネック」の実態 中間層が猛烈な勢いで衰退しているアメリカ。 トランプが支持される理由もわかるよ。 日本も安穏としてはいられない。
理解しやすいヒューマンドラマ
とくにひねりはないが理解しやすいヒューマンドラマになっている。見たまんまって感じではあるのでつっこんだ感想はとくに浮かばなかったりもする。 なんだろう、筋は違うがミスティックリバーの廉価版みたいな。 あと、最低なあのおやじはいい演技している。ラストは木を殺す仕事から生かす仕事へ。
ニコラスのハゲのおじちゃん。
なにかのマンガで読んだ時の主人公がこう言っていた。。 最近めっきりメジャーな作品に出てない。 だからこそ、パッケージの宣伝文句に惹かれて見ました。 暗めのトーンで終始。 けどなかなか面白みがあり。 いつも何かにイラついている理由。 自分の中の善悪の葛藤やら、犬犬犬…w ラストのよくわからぬ人に撃たれるとこが、ん??でしたが サッパリしていていいんではないでしょか。
どん底
アカデミー賞を受賞し、多くのヒット作に出演、間違いなくトップスターとしてハリウッドの第一線に居たものの、いつの頃からかパッとしない活躍が続き、つまらないB級のアクションやサスペンスの常連となってしまった人気スター。 そう、ニコラス・ケイジ! どうせ本作もその類いの一つかと思っていたら、近年の出演作の中ではダントツの最良作。 アメリカ南部の田舎町。前科者だが今は森林伐採業者として真面目に働くジョーは、仕事を探している少年ゲイリーを雇う。ゲイリーは父親のDVに耐えながら家族を支えていて…。 展開は淡々と進み、話もよくあると言えばよくある。 過去の罪から逃れられない男、少年の苦しみ、二人の交流、前科者への偏見、クズな父親、そして事件が…。 オチも大体予想付く。 未来ある少年の前途を遮るもの。自分の罪と引き換えに、男は…。 ニコラス・ケイジが久々に演技派の本領発揮。 本作でヴェネチア国際映画祭新人賞を受賞したタイ・シェリダンの複雑で繊細な演技が光る。 アメリカと言えば世界一の大国、アメリカン・ドリーム。 が、一度華やかな大都会から離れると、毎日の生活に喘ぐ人たちで溢れ返っている。 こんなクソみたいな生活、クズな人々、やりきれない姿を通して、アメリカ社会のどん底を抉る。
世知辛さが悲しい。迷える2人の清らかな友情。
【賛否両論チェック】 賛:過去の過ちを背負った男と、父親の横暴に苦しむ少年との絆が、非常に切なくて印象に残る。 否:展開はかなり淡々としているので、眠くなりそう。父親の暴力シーン等、観る人を選びそうな描写も多い。 自身も暴発しそうな感情を抱えながらも、なんとか理性を保って真面目に生きようともがき続けるジョーと、人間として歪んでいる父親を持ち、その横暴に耐えながらも、母と妹を守ろうと必死になるゲリーとの友情が、醜い世間の中で清らかに描き出されていきます。あまりに切なくて、哀しい気持ちになってしまいそうです。 一方で、展開そのものはかなり単調で、静かに進んでいく印象がしますので、人によってはかなり眠くなってしまうかと思います。 暴力描写なんかも多めですので、その辺りも好みが分かれそうな作品といえそうです。
スカッとはしないけど。
クソマジメじゃないけどちゃんと働き面倒見が良く慕われている主人公と、典型的なマジメで爽やかな少年、典型的なクソ親父、さらには主人公に対抗する町のクズの話。 大した波はないけれど、クズ達に対する嫌な感情と少年に対する好印象をしっかり植え付けて行くストーリーとスカッとはさせられないけどちゃんと落としどころをつけたラストでなかなか楽しめた。 しかしニコラス・ケイジに片田舎のスタイリッシュとはほど遠い役が凄く似合っていた。ニコラス・ケイジの主演映画では久々に面白かった。
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