劇場公開日 2016年1月30日

「汚いダメ男役のニコラスケイジ=当たり映画の法則」グランド・ジョー にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0汚いダメ男役のニコラスケイジ=当たり映画の法則

2022年8月12日
PCから投稿

こういう映画見ると、
つくづくアメリカって広いなぁって思う。
ニュースなどで普段目にする「アメリカ」は
大体都会で、最先端で、世界のリーダーで・・・というイメージ。
んで、映画に出てくるアメリカの田舎町の、
「一生ここから出ない人なんだろうなぁ」感。
ここにギャップがありすぎる。
アメリカの割合でいくと、どっちが大多数なんだろう?
勝手な妄想だけど、後者の方が圧倒的に多いのでは?と、思う。
つまり、普段メディアで目にする「アメリカ」の問題は表面的で、
もっと根深い所にアメリカの闇が潜んでいる気がする。
と、すると、日本人から見てダメ男だなぁと思う
この映画のニコラスケイジや、ゲリーの父、顔に傷のある男なんかは、
普通にゴロゴロいる存在となる。
だから、まだ純粋で悪に染まり切っていないゲリーに
未来を託そうとするニコラスケイジの行動には
強く共感できる。

「いや、その解釈全然違うよ」ってアメリカ人に言われても、
なんだか信じられない。
そんな説得力が、この映画にはある。

にゃろめ