「予告編とあらすじだけ見たら「子供が偽物の母を撃退する話」だと思うだろう」グッドナイト・マミー かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
予告編とあらすじだけ見たら「子供が偽物の母を撃退する話」だと思うだろう
よくある入れ替わりモノ話だと思ってたけどまんまと騙された。まさかアノ映画のオチだったなんて。面白かったポイントは2つある。
1つめは、予測できないどんでん返し。予告編とあらすじだけ見たら、子供が偽物の母を撃退する話だと誰もが思うだろう。ところが、最後の最後でシックスセンス展開だと判明。ルーカスが実は死んでて、エリアスにしか見えてないとは予測できなかった。
今思えば伏線がいくつもある。「ルーカスとは話さない」って、死んだルーカスと話すなって意味だったのね。1番デカいヒントだったのに気付けなかった。部屋にあった家族の写真とロウソクは遺影みたいなもんだったのかな。写真飾るにしては不気味だったけど遺影だとしたら納得。あと墓は猫のだと思ってたからミスリードにやられた。あれルーカスの墓だったのね。シックスセンスもそうだったけど、この手の映画は伏線を意識して見返すと面白いのよね。
2つめは、母と子の立場が逆転すること。序盤はあたかもママが怖いけど、中盤からは一転してエリアス(ルーカス)が怖くなる。主人公と悪役が入れ替わるのは新鮮だったので楽しめた。
虫眼鏡で皮膚焼いたり、接着剤で口閉じたり、拷問シーンは見ていて目を背けたくなった。一番キツかったのは虫を食べさせるシーン。虫大っ嫌いだからホント気持ち悪かった。うじゃうじゃ飼ってる虫を見るだけでもツラかったのに、食べるとか吐きそうになったわ。キレイな顔して残虐なこと思いつくエリアスに恐怖を覚える。
グロいし暗い映画だけど、そこまで不快感は感じなかった。夏の明るい風景が多めで絵面がキレイだったから。シーンの一部切り取ったら絵画にできそう。夏休みって設定が合ってたのかも。
どんでん返し好きは見て損ない作品。カンが良い人だったら分かりそうだけど、仕掛けを見抜けた人いるのかな?
グッドナイト・マミー