ミュージアムのレビュー・感想・評価
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なぜ長回しをするのか
この作品は何か惜しい。
最初の事件現場に向かう場面。
トンネルの奥深くへと沢村が歩いてくるシーンを、ぶつ切りの長回しで撮っている。
不穏さを出すためだと思ったが、それにしては持続しない。
長ければ良いというわけではない。
僕が言いたいのは、持続しているからこその画面上の驚きであったり、役者の長台詞や大勢の人の往来など、難易度の高いアクションが起きていないのに、ただ長くカメラを回している事に、何か意味があるのかという事である。
せっかく長回しをしているのに、なぜあんな切り方をするのか。
外の大勢の警官を映し、トンネルを進み、暴れている犬を映し、徐々に暗くなるトンネルを進み、最後に血まみれの被害者と、取り囲む警官達を映す。
これくらいの事をワンカットで出来ないのだろうか。
ロケ地の繋がりを自然にするためとか、地理的な問題とか、理由があるのかもしれない。
だが、そんな事は関係ない。
他に不穏さを出す演出などいくらでもあるのだから、大した効果のない中途半端な長回しなど必要ないだろう。
この作品で使われている長回しに「長回し演出をするだけの意味」があるのか。
オタクが自宅で襲われる場面にしても、なぜオタクが台所から食事を運んで食べる所で切るのか。
その割に、不審者が家のどこに居るかわからない不穏な状況に陥ると、カットを割ってしまう。
ここで長回しを使うべきではないのか。
恐怖から安心、そして襲われるまでをワンカットで撮らないで、何を撮るというのか。
要は、持続した時間の中で起きるから恐ろしいという出来事を撮るからこそ、長回しは効果的なのであって、ただ長く撮れば緊張感が生まれる、という事にはならない。
そういう意味では、飲食店で沢村と部下が話していると、窓の外にカエル男がスッと現れる場面は成功している。
小栗旬の長台詞とカエル男の出現が同時に起こり、登場人物よりも先に観客が驚けるようになっている。
この監督は分かっているのかいないのか、いまいちよく分からない。
だが、人物の心理描写などを見ると、やはりこの監督はテレビドラマの人だなあという感じがする。
登場人物のひとり語りは当然のように、回想やモノローグを使い、行動の理由、動機ばかりを説明している。
妻が出ていった理由、刑事になった理由、殺人鬼になった理由、殺人を犯す理由、注射を刺す理由、登場人物が起こす行動すべてに理由がある。
そんな事をいちいち何度も説明しているから上映時間が132分にもなるのであって、原作で描かれているからなど関係なく、もっと「映画」向きに脚本を書けないのだろうか。
正直、カエル男がなぜ殺人鬼になったかの理由など知ったこっちゃない。
カエル男が沢村に興味を持つための理由として、妻の描写が増えるのは分からなくもないが、少し嫁が旦那に愛想をつかす理由を付けすぎている気がする。
個人的に、「映画」において大事なのは登場人物の起こす「行動」であって、何らかの説明が必要な「理由」では無いと、僕は思っている。
走るから走る。逃げるから逃げる。殺すから殺す。
登場人物が行動を起こすためならば、大した理由なんていらないと思う。
映画をドラマの延長線上、拡大版としか思っていない監督は、理由ばかりを描きたがる。
だから間延びしているだの、面白くないだのといった意見が出るのではないだろうか。
カーチェイスも全く疾走感がなく、見るに耐えない。
狭い日本の狭い路地で撮っているからとか、そんなのは関係ない。
あんなカーチェイスなら無い方がまだ良い。
小栗旬と妻夫木聡の演技は壮絶で、殴り合いも迫力があり、それに関しては素晴らしいと思う。
沢村が妻子の死体を見つけた時の間や、リアクションなどは流石だと思う。
それだけに、あのクライマックスの間延び感は残念で仕方がない。
トラウマ体験をして日光アレルギーが出た=カエル男の後継者に?というラストは良いのだが、いかんせんそこまでが長過ぎる。
あと30分短くても全然大丈夫だと思う。
盛り上がりにかける
最近良い作品が多かったからか、あんまり面白いとは感じませんでした。ドックフードの刑、針千本の刑、までは面白かったんですけど、その後は全くでしたね…。日光アレルギー、兄弟、、発想はいいのに勿体ない。ハッピーエンドにならない方が良かったかもですね。
ずっと緊張しっぱなしでした!
原作を元々読んでいて結末を知っていたので映画館で観るか迷ったが、妻夫木聡さんと小栗旬さんが配役だと聞いて観たくなり観賞しました。
原作を知っていたのにずっとハラハラしっぱなしで、とても緊張感のある展開。出来るならば原作を知らずに観たかったくらい凄い良い映画だった。あんなに怖い設定なのに主人公に感情移入しやすく、泣いてしまう場面も私には多々ありました。
観た後に興奮が治らず、映画の感想を一緒に観た人とずっと話したのは久しぶりで、この映画は友達に勧めたくなりました!
内容が内容だけに賛否両論あるかもしれませんが、この作品は一見の価値があると思います。
すごくハラハラする映画です
原作は読んだことありませんでしたが、映画そのものは面白かったと思います。どんどん話は進み、後半はとてもハラハラしました。
予告を見ていてグロいシーンは覚悟していましたが、そこまでのものはなかったです。
ただR指定しなくていいの?とは思いましたが(笑)
後半が終始ドキドキしていたので、観終わった後は疲労感が半端なかったです。
怒涛の展開
原作は試し読みをしたので、少し予備知識があるくらいで鑑賞。ストーリーは、雨の日に起きる連続猟奇殺人を追う沢村刑事が妻子をターゲットにされ、犯人を追っていくも逆に追い詰められてしまうというもの。冒頭から緊迫感があり、一気に引き込まれました。観客も沢村刑事と同じ立場で追い詰められて行くのが、体感できました。サイコホラーかと思いがちですが、骨太なミステリーと重厚な人間ドラマもあり、ミステリー好きの私としてはとっても面白かったです!まさか、カエル男とあの人が○○だったとは…。どんでん返しもあり、家族について問いかけるシーンもあり、132分があっという間でした。ただ、惨殺死体が出て来て野村周平さん演じる西野がゲーゲー吐くところもありますし、レイティングがGとなっていますが、描写が容赦ないので体調が良いときに観た方がいいです。それにしても、あのハンバーガーのパティ、何肉だ?原作を買ってじっくり読もうかと思います。
和製「セブン」
原作読んだときは、そこまで感じなかったものの、映像にすると小栗旬の役作りがどうも、ブラピに重なってしまう、雨のシーンが多いのも一因かな
原作にないラストの余韻はなかなか良かったかもです。
そこそこ面白いけど、女性陣ひどい
・犯行動機が浅く、一人よがりなものとして見ても芸術性が全く感じられない。
・一般人相手ならともかく拳銃持ち警察にも圧勝するカエル男強すぎ。
・主人公暴走しすぎ。
・犯人が狂気に陥る理由が浅い。
というところはマイナスですが、
全般的にはそこそこ面白かったです。
特に、主人公が捕まった後のところは、映画の予告でフェイクだと分かってましたが、見てなかったらなかなかきついですね・・。
ただ、女性陣が全体的にちょっと頭おかしい。
家族のために身を粉にして働いて、
結果出来なかったとしても、子供をどこか連れて行ってあげようとちゃんと思ってる父親に対して、
「刑事としては優秀だけど父親としては最低」とか言って出ていく母親ってどうなんでしょうね?
母親の友達も、流産一人で悩んでたことに対して主人公攻めてるけど、男からすれば知らなかった事実に対してそんな憎しみ持たれても、ねぇ?
犯人の身内の人も含め、女性陣の身勝手さには大分辟易しました。
と同時に、これだけの仕打ちをされても死ぬ間際まで動く主人公の立場に立つと、なんか見ていて辛かったです。
主人公目線でこの映画を見ていると、本当に地獄かと思いました。
セブンぽかった
原作を1年前ほどに読んでとても面白かったので劇場に足を運びました。
はっきり言うと、原作を読んでいない方が先入観が少なく面白く観れたのではないかと思います。
私刑までの流れが間延びしていると感じましたし、グロさも思っていたより控えめでした。
ただ、漫画にはない映像のハラハラドキドキ感が味わえて少し感動しました。ストーリーも所々は違いましたが、概ね原作に沿っているので個人的には楽しめた作品でした。
SAW2
内容はまんまSAW2でわろた。
公式がPVで犯人を妻夫木聡だと公言してしまったので、犯人が誰なのかっていうワクワクは全くなかった。
それと、蛙男を妻夫木聡にする必要は無い。
エンディング前に澤村刑事の息子が犯人と同じアレルギー?を匂わせるシーンがありましたが、あれ必要だったの?
期待外れ
予告編を見て試しに観てみようと映画館に足を運びましたが、ハッキリ言って期待外れでした。(期待値が高かったのでなおさらですが)
最初の5件までは早いものでした。せめてアーティストと称するのなら作品ができる課程を描いてほしかった。
しかもそれから最後の私刑までの間が間延び間があってかなり退屈でした。
一度見てみるのはいいと思いますが、期待しすぎないほうがいいかもしれません。
個人的に、リピートで観に行くことはないでしょう。
ちょっと微妙かも
良かったところ
• 主役の演技。迫真だと思う。家族を省みない刑事の苦悩をよく表現していた。
• 脇役陣。特に伊武雅刀が渋くてクール。
• クライマックスでの緊張感、ドキドキはなかなかのもの。掌に汗をかいた。
悪かったところ
•どうしてもかブラピのセブンと比較してしまう。犯行動機も浅く感じるし、結末もセブンの後味の悪さと比べると中途半端。
• 心因性の日光過敏症なんて存在するのか?といったことも含め、最後がやや興ざめな収め方。女医で双子の姉は必要なのか?
• ストーリー上、無理があると思われる箇所もチラホラ。雨の日に動くなら目立つカエルのマスクは不要だとか、車にはねられてもバールのようなものが刺さっても平気な主人公の不死身っぷりとか。
カエル男大活躍!
今年に公開された「秘密」があまりにも残念だった大友監督。
こちらはどうか…ということで多少心配はしていたものの、今回は安心の大友印だった。
大友作品はいつも、ロケハンや道具チームがすごいなぁと思わせられる。
原作ものの実写化において、重要なファクターのひとつとしてビジュアル面からのアプローチがあるけれど「龍馬伝」、「るろうに剣心」でも発揮された似せ具合は今回も健在。
脚本も原作が良かっただけあり、うまくまとめている印象。
各役者の熱の入りようも良かった。
中でも妻夫木聡はいい演技だったのではないだろうか。
「怒り」も良かったし、これから主演映画の公開もあるし、2016年は妻夫木聡の年になりそう。
個人的には小栗旬の刑事役ということで、テレ朝ドラマの「BORDER」を思い出すところもあり、当時最終回で猟奇的殺人犯を演じていた大森南朋が今回は小栗旬の父親役というのが少し面白かった。
ただ強いて言うなら、見せ場となるシーンが予告でほとんど出てしまっているのが残念。
後輩刑事がカエル男に落とされるシーンは予告で何回も流れたし、主人公が妻を撃つかもしれないシーンが入っていたせいで、ハンバーガーの件は妻の肉じゃないんだろ?って分かったまま見ることになった。
いい意味で心臓に悪い映画
決してもう一度リピートしたいとは思わないが、ストーリー、俳優陣は高水準だと思った。昔のブラッドピットのセブンを思わせる内容だ。目を離せるシーンがなく、長い上映時間もあっという間にすぎてしまった。エグイシーンやハラハラドキドキさせられるシーンが連発するのでいい意味で心臓に悪い。日本映画というよりはアメリカ映画のような感じだ。オタク役の俳優や小栗旬や松重豊の演技も光るが、何と言ってもカエルの妻夫木だろう。こんな演技できたのかって感じでした。狂ってて良かった。最後もハッピーエンドだかバッドエンドだかわからないエンディングで雰囲気を壊していないのが良かった。ただ、雨のシーンをもうちょっとダークにしていれば、もっと作品がダークになって良かったと思う。テレビでやっていれば観てしまうだろうな。ワンオクのエンディングの曲も良かった。
最悪なラストを期待してた…
原作漫画は未読です。
キャチコピーに偽りなし。作り手の思惑通り、最悪なラストを期待してしまいました。
ホラーにはありがちなラストは好き嫌いが割れるとは思いますが、予想した最悪以上の最悪が用意されていて怖かった。
裁判員裁判の危険性にも警鐘を鳴らす社会派ドラマの側面もあり、より幅広い層に受け入れられるスリラーになっていると思う。
クレジットロールに妻夫木聡が有ったが、どこに出てたのか分からなかった。劇場前のポスターに“カエル男”として出演していたことが書かれていた。おそらく試写会で誰も妻夫木聡と気付いてくれなかったので追記したのではなかろうか。
グロさ抑えめ
俺的には、グロ過ぎないように配慮されてるように感じた。
なかなか緊迫感のある映画だった。
原作見たことあるけど、それとは違うエンディングだという前フリがあったから、ドキドキしながら見れた。
原作みておかない方が絶対に面白いはず。
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