「今作の中に見るオリジナリティ」ミュージアム curacchiさんの映画レビュー(感想・評価)
今作の中に見るオリジナリティ
多くの人が指摘している通り、自分も雨の描写からセブンを思い起こし、沢村が屋敷に忍び込むシーンは羊たちの沈黙を思い起こした。
ただモチーフとしてセブン寄りだけど、セブンの良さは老刑事モーガンフリーマンの視点も重要なのであって、どちらかというと羊たちの沈黙な気もする。
犯行動機が希薄であるとの指摘も分かるが、例えば羊たちの沈黙の犯人も、その点では綿密な説明はされていない。猟奇的な事件の犯人には必ずしも必要な描写ではないと思う。
裁判員制度というリアルを持ち出した為に、論理的な構築を要求されてしまったのでは?と考える。
セブン、羊たちの沈黙と違い、裁判員制度という社会性や、家族の絆に重きを置いた今作は、和製◯◯とは違うな私は受け取った。
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