「ファンとしても嬉しい作品」BLAME! てちさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンとしても嬉しい作品
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BLAME!9巻が出た頃、本屋でジャケ買いしてからのファンですが、シドニアに当時でいう「萌え」要素が加わってからは離れていました。シドニアのアニメ化ヒットを聞いたときは、以前買ったBLAME!のクソDVDを思い出して素直に喜べたものの、BLAME!やABARAのタッチではなく、シドニアの様に一般向けのタッチじゃないと受け入れられないんだなと再認識した記憶があります。
そして今頃になってNetflixのオススメに出てきて、改めてBLAME!の映画化されたことを知り喜んで観ました。
たしかにキャラクターのタッチは一般向けされていて世界観もごちゃごちゃした感は少なかったですが、セーフガードの不気味さの再現度の高さ、原作ではサクッと食べる謎の食材や状況は違えども原作と同じセリフなど、ファンを喜ばす要素がたくさんありました。話も原作よりも説明的ですが、あれこれ設定を他のストーリーから持ってきて変更しつつも上手くまとまっており、映画としての完成度が高かった気がします。
あのクソDVDがあったからこそ、ファンとしては喜べる作品ではないでしょうか?
「まだまだ続く」ことがブラムの中で一つのテーマだと思いますが、珪素生物やドモチェフスキーなどの魅力的なキャラクターを、映画の「続き」で見れることをつい期待してしまいます。
一点だけ文句があるとするならば、シボの取り憑かれた様な探究心をもっと描いて欲しかったこと。ラストでづるたちが築いた村にシボがペットの様に居座っていましたが、そんな平和より探究心が勝ってしまうところが魅力的だと自分は思うので。
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