「もういじらない方がいい」エイリアン コヴェナント rakuさんの映画レビュー(感想・評価)
もういじらない方がいい
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プロメテウスは???でしたがファーストエイリアンの前日譚として本家リドリースコットが撮った作品なので付き合うつもりで見に行ったけどガッカリ。皆さんご指摘のように人類が存亡を賭けたはずの乗組員の行動がほんと幼稚過ぎて序盤にシラケてしまった。自分勝手な行動をする乗組員がいるにしても必然性があってほしい。たまたま見つけた星に宇宙服無しで下りる等はあのオデッセイを撮った同じ監督とは思えない。また人類という種の起源という壮大なテーマの割に展開に新鮮味がなく全て予定調和でスリルがない。
アンドロイド=AIと置き換えるとタイムリーな話題ではあるけれど人間を超えようとしているアンドロイドが持つ美学を表現する際に陶酔気味に叙事詩を詠んだり退廃的なクロッキーを見せびらかしたりするのが、ただのサイコキラーに見えてしまい違和感があった。何を考えているのかわからないのがAIの怖さじゃないかと思うので。
また具体的にショボイと思ったのはアンドロイドのすり替えトリック。あれでそう来たか意表突かれた!と思う人がどれだけいるんだろう。
エイリアンの主観カットもシラケるのでやってほしくなかった。もうエイリアンという材料で新鮮なスリラー映画を作るのは難しいと思う。次回はもう見に行かない。そういうジャンル映画は若い監督に任せて悪の法則とかオデッセイのように新しい題材の映画を撮っていってほしい。
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