「些細な嘘から「普通」の日常が壊れていく。壊れた生活の果てに女は小さな幸せを見つける。」リップヴァンウィンクルの花嫁 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
些細な嘘から「普通」の日常が壊れていく。壊れた生活の果てに女は小さな幸せを見つける。
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2時間59分と長い作品。途中で長いなと思う瞬間があり、終わって時間を見たらそういうことか、と納得。
七海の性格からくる物語の展開がなんとも情けなくもあり、苛立たちさを感じさせる場面あり。こういう女を見ると腹が立つ。それくらい描写が優れている。
七海と真白のキスシーン(ウェディングドレス姿)がとても綺麗でその辺は岩井俊二監督作品ならではといった感じ。
七海役の黒木華さんのメイド姿もコスプレ的な要素として可愛くて好き。
真白の母(りりィ)のシーンは圧巻。深い悲しみ、怒り、後悔、行き場の無い想いが「人前で裸になる」という行動を引き起こす。そこには激情がある。ただ、音楽とスローモーションで誤魔化されてしまった感も否めず、改めて芝居をもっと、もっとじっくり見てみたいと思った。
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