ディバイナー 戦禍に光を求めてのレビュー・感想・評価
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特殊能力は占いを超える!?
終戦後、戦死した息子3人の死に場所を探し当てる父の特殊能力は信じ難いものがありますが、実話ベースということで、果たしてどこまでが真実かは不明。時折、戦争シーンを挟みながら進んでいきますが、全体的に淡々としており引き付けられるシーンは少なめでした。
母にとっては、息子が全て居ない現実を受け入れることが出来ず、苦悩の果てに。。。性格にもよるでしょうが、父母でどれだけ捉え方が違うのか、考えさせる重さがあった。
未亡人が経営する宿に子供の「いたずら」から宿泊する縁。こりゃ結ばれるなと読めてしまいますが、個人的に気になったのはコーヒー占いが外れたのでは?てこと。占い結果をラッセルクロウに言えなくて黙ってたことから「あなたは死ぬ」等の悪い方へと出たのでしょうが、その後、実際は一人だけ生き残った息子を連れて宿に戻ってこれた...これってラッセルクロウが持つ特殊能力のおかげか!?
「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは言いますが、実話をベースにしてるわけで、厄年とか何か運気悪い時の励みになりますね。
全体的に静かに進みます。途中、トルコ人の儀式のような踊りを挟むのは文化を感じていいのですが、もう少しハラハラドキドキ感があってほしかったな。
オーストラリア・アカデミー受賞作てことで期待したけど、普通でした。
戦禍の父
戦地で消息不明となった息子たちを探す父親。
苦境や悲劇にも見舞われるが、人々との出会いや助けを得て、諦めぬ姿を描き、一本の作品としてはオーソドックスで見易い作り。
実話が基。そう見ると感動的だが、歴史的背景を踏まえると少し分かり難い。第一次大戦、イギリス/フランスなどの連合国とオスマン帝国の激戦地となったガリポリの戦い。日本で言ったら太平洋戦争の局面となった沖縄戦や硫黄島の戦いに当たるだろうが、この戦いが話にも大きく関わり、全くの無知だと話に入り難い。かく言う私も名称は聞いた事あるけど概要はほとんど知らず…。
ラッセル・クロウの初監督作。熱演や男臭いクロウが意外にも、戦場シーンを交えつつ、基本は感動路線の無難な作り。家族の絆、人との触れ合いはいいものの、妻を亡くしたばかりなのに別の女性との淡い関係は欲張り過ぎた。
悪くはないが、役者の時のような巧さは演出では感じられなかった。
ラッセルクロス初監督作品
なめてました、はい。
なめてました、はい。
映画をそれなりに観てくると、序盤でだいたいの見当がつくのだが、これは二段階ほど上に着地した感じ。尻上がりに作品の質が増していくような、そんな印象だった。
戦地で消息不明のままの息子たちを探しに行く、という目的を提示されて現地に入る中盤まで、見当をつけていた通りではある。最初に奥さんを亡くしてるし、戦場の再現シーンを織り交ぜ、なんとも寂しい展開。
しかし、終盤に向けて、とても良い。シナリオに特別な仕掛けがあるわけではないが、愛情の描き方が丁寧。ロマンスもきれいだし、兄弟の最後を再現したシーンも胸を打つ。あと、ロケーションが良い。逃亡劇はどこかエキゾチックなロードムービーのようでもある。尺は短めだがスケール感がある。
観賞前のハードルがかなり低かったからかもしれないが好印象。
戦地で亡くなった人たちへの追悼映画。
まずまず無難にはまとめたラッセル・クロウ初監督作品でした
何の前知識もなく、ただただあの名優ラッセル・クロウの初監督作と言う文言にのみ惹かれて鑑賞した映画でしたが、これは多少の前知識を入れておいた方がスッと入っていける映画だったかな。
最初状況を把握するのに、ちょっと混乱してしまいましたので。
オーストラリアが連合軍として参加しトルコに攻め入った第一次世界大戦・ガリポリの戦いの歴史背景を、ほんのりぐらいは知っておいた方が、よりスンナリと物語に入っていけるのではないかと・・・(私は結局見終わってから調べる破目に)
まあ私が無知なだけで、もしかしたらそんなの普通に常識なのかもしれませんが。
ただこう言うと物凄く堅い映画のようですが、全体的に見ればそこまで堅い映画ではなく、エンタメ要素に溢れたとても見易いヒューマンドラマに仕上がっていたと思いましたよ。
家族・兄弟の絆あり、アクションあり、ちょっとした恋愛要素もあり、国境を越えた友情あり、やや詰め込み過ぎの感は無きにしも非ずでしたが、初監督作品と考えればまずまず及第点、とりあえずは無難にまとめたのではないかなと。
そしてラッセル・クロウが自ら演じた主人公が、ヒーローのような存在とは違い一介の農夫だったところなんかはとても好感が持てました。
とは言え、まあそう言う人物だと序盤で伏線は敷いてましたが、主人公の勘がいくらなんでも鋭すぎだったような?
あの辺の見せ方はホント下手でしたねぇ~、ところどころファンタジーのようになってしまったのが本当に惜しい、せっかくの重厚なドラマが、何ケ所かある勘の鋭いシーンで一気にトーンダウン、そこ以外は概ね悪くない作品だっただけに、少々勿体無いと言うか悪い方に初監督らしさが出た印象を受けてしまいました。
あと息子達の何か印象に残るようなキャラ付けも出来れば欲しかったかなぁ、作り方によってはもうワンランク上の感動が待っていた気もするので、その辺りも個人的には惜しいなと思ってしまいましたね。
しかしながら、戦争の虚しさ、悲惨さを伝えるには十分な作品でした。
何が正義かなんて関係ない、戦争はただただ悲惨で虚しいものだと、庶民目線で語った作風はまずまず説得力があったのではないでしょうか。
敵だった者との交流・友情なんかを見ると、一体戦争って何だったのだろうかと、思わず考えさせられてしまいましたよ。
それと話の本筋からはブレた感もあるオルガ・キュリレンコが演じた女宿主とその息子との交流も、個人的には話のいいスパイスとなって心癒されたところもあり、何気に好ポイントでした。
オーストラリアからトルコへ
第一次世界大戦後のトルコは欧州列強の草刈り場となっていた。
オーストラリアの農夫である主人公(ラッセル・クロウ)は三人の息子をトルコで失っていた。
失意のあまり妻も自殺、自分自身で息子の死を納得するため現地に出かける。
ホテルで知り合った美しい女性(オルガ・キュリレンコ)は夫を亡くしており、一人息子と暮らしていた。
ラッセル・クロウの初監督作品とのことだが無難な感じで、オルガ・キュリレンコの美しさだけが残る。
水脈を辿るように
ガリポリの戦い 知りませんでしたが、トルコを舞台としたお話。 ラッ...
母さんに会いたいよ
新人気味がすごい
多分このページに来て何かが変だと思う人はたくさんいると思うのだが、ハイ確かにそのまさかだ。本レビューの作者は、日本人ではない。台湾人である。
なぜ台湾人が日本語の映画レビューを書くのかと聞かれると、まぁ台湾だけでは食っていけないからっていうのは明らかに冗談。日本と台湾の映画に関する法令が違うため、もしやと思ったら書き始めたのだ。台湾で既に上映した映画のレビューを日本人向けに書くのもいいじゃないかとね。
前置きはここまで、なぜ日本語うまいのかという質問も時間の無駄、神秘感として皆様の心に留めておくのも一つのロマンだ。とはいうけど、やっぱり変な言葉遣いもあると思うけど、遠慮なくコメントしてくださいね!
去年(2015)の五月に台湾で上映した『ディバイナー』は、はっきり言って成績は悪かった。何せよあの時は『アベンジャーズ2』が全国を占拠したのだからね。しかし全部他人のせいにするのもダメ、反省すべきやっぱりクロウにあるべし(きっと変な日本語になってるでしょう)。
監督としての処女作であるだけに、視聴者のご期待を裏切らなかった、ちゃんとルーキーとしてルーキーらしい作品を提出したのだから。普段映画館に行く習慣の少ない人にしてみれば、こいつはなるべくチャレンジしないでほしい。チャレンジしちゃったら、多分終わりが来る時をずっと待っているだけでしょう。
クロウおじさんは多分色んなものを試そうとしたと僕は推測した。『プライベート・ライアン』みたいな千里渡って子探し、トルコver.の『コレリ大尉のマンドリン』コーヒー占いはあの時こそお流行り、『オーストラリア』らしく豪漠風景、『鬼が来た!』のように敵味方同士仲良しおしゃべり。ただ『ディバイナー』はいつも寸止めする。戦争の怖さが染みてくる前に寸止め、恋物語に路線変更するけどちょっと恥ずかしい雰囲気になったら寸止め。
大きく見るとちゃんと考えたなと感心するでしょう。強いと言えばただ監督としての魂が足りない、ゴンやキルアみたいに急に強くなって念が他のおじさんのを上回ったわけではないからね。現実世界ではおじさんの方が強いんだから、映画監督なら老人の方がもっと強いよね。クロウは年齢的におじさんだけど,監督としてはまだまだひよっこってことだ。素材はあるが、魂がないとお湯のないラーメンになっちゃう。ゴチャゴチャでスースー吸い込むことができなくて、ただ素材を褒めることだけに我慢する。食べたことはあるかと聞かれたら、答えてあげるのが世の情けってことはない。
まぁ、歴史の勉強としては滅多にないテーマであることは否定できないでしょう。
『ディバイナー 戦禍に光を求めて』に関する二、三事
一、クロウが載ってた馬は、実際に自分が飼ってるハニーという名の馬。
二、エンドクレジットの最後に、ナショナルラグビーリグの優勝をとったサウスシドニーラピットーズにおめでとうという文字があった。2014年優勝をとったサウスシドニーラピットーズのオーナーはクロウ。
三、本映画のカメラマンを務めたオーストラリア籍のアンドリューレスにー(59歳)は、去年の四月27日心臓病で死亡。代表作は『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(アカデミー賞)、『アイ・アム・レジェンド』など。
四、ハーサン少佐とその部下は、実はトルコで有名な芸能人。
以上。
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