劇場公開日 2016年10月1日

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「ゲスいのに憎めない。アウトロー達の孤高な戦いの結末。」SCOOP! 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ゲスいのに憎めない。アウトロー達の孤高な戦いの結末。

2016年10月7日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:中年パパラッチと新米編集者が、ぶつかりながら成長し、次第に愛を育んでいく姿が印象深い。そんな2人を取り巻く人間関係にも、思わず感動させられる。
否:ラブシーンやお色気シーンがかなり多く、苦手な人やデートには不向き。世界観や終わり方にも賛否必至か。

 自らの仕事を“ゴキブリかドブネズミ以下”と呼んではばからないベテランカメラマンと、初めは
「マジ最低ですね、この仕事!!」
と言っていた新米編集者が、現場でぶつかり合ううちに、次第に不思議な愛を育んで様子が印象的です。野火が思わず
「マジ最高ですね、この仕事!!」
と言うまでに変わっていく姿も、どこか微笑ましく映ります。終わり方も意外性があって、
「そっちに行きますか!!」
という感じです(笑)。
 難点としては、どうしても必要性に疑問を感じてしまうようなラブシーンが多いことでしょうか。ストーリーはシリアスなのに、妙に詩的というか感傷的な演出が多いのも気になるところです。
 とはいえ、福山雅治さんの怪演が堪能出来る異色作ですので、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド