劇場公開日 2017年4月21日

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「原作を忠実に再現しながら、新規要素を盛り込む意欲作」美女と野獣 六畳半さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作を忠実に再現しながら、新規要素を盛り込む意欲作

2017年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

言わずと知れたディズニー映画の実写化作品。近年の他のディズニー実写映画から、今作も観賞する前から良作である事は分かっていたが、その期待を裏切らない出来である。

原作に忠実なストーリーに音楽は勿論の事、登場人物達の衣装やロケ地の作り込みなども“コスプレ感”を微塵も感じさせない所は、日本のアニメの実写映画化作品群も見習って欲しい所である。

主演のエマ・ワトソンは、ジャンルがファンタジーである事からも依然としてハーマイオニーの印象が拭いきれないのが残念ではあるが、女優として着実に成長していると感じられる。特に、その歌声はゴーストシンガーなのでは?と疑ってしまうほどに良い。一方で、恋愛映画にはまだ不慣れなのか“恋する女の子の表情”には見えず、終始戸惑いと不安の表情が続いてしまうのは、まだ彼女の実力なのかと思ってしまう。この作品の前に、レイチェル・マクアダムス主演の映画を数作品観たが、彼女の様なキラキラと輝く恋する表情を演じられるようになれば、仕事の幅もぐ評価もぐっと広がると思う。

ただ、ファンタジー作品での彼女の演技しか観たことが無いので、昨年公開したコロニアや、今年公開予定のザ・サークルなど現代劇での彼女の演技も観てみたいと思う。

六畳半