「ファンタジーと大人」アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅 卯月さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーと大人
映像は綺麗だが今一つ引き込まれない。
理由を考えて、一つのことに気付いた。
冒頭、主人公のアリスは船の船長という、責任ある大人に成長している。この時点で、すべてが微妙なのだ。
すでに大人であり、責任も理解していなければ困る立場なのに、すべての行動が軽はずみに写り、なんともやきもきさせられる。
大人としての行動は、もちろん、ファンタジーには必要ない。が、それだからこそ、ファンタジーは、子供が、子供ゆえの無謀さで挑んでいくものなのである。
大人も引き込む目的でこの設定にしたのならば、ただただ残念としか言いようがない。
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