「安定のマーベルクオリティ」ドクター・ストレンジ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
安定のマーベルクオリティ
シリアスさは薄く、映像は度肝を抜く程の大迫力、コミカルな演出…マーベル鉄板ネタが目白押しの本作、「ドクター・ストレンジ」。天才外科医の主人公が自身の不注意で事故に遭い、全てを失う。…なんていうストーリーは飽きる程観てきている。よって、作品そのものに新鮮味は無く、いつものマーベルワールドだ。しかし、同じ様な展開の作品でも、最新作が公開されれば必ず劇場で観賞したくなり、観終われば面白かったと感じることが出来るのはマーベルの強みなのだろうか。
魔術がらみの話ということもあり、世界観がユニークで面白い。映像表現も素晴らしく時代の進歩をつくづく感じる。
主人公が魔術を習得すべく訓練に励むが、中々上手くいかず、苦戦を強いられる。しかし、ある時を境にどんどん魔術を使える様になり、髭を整えてそれっぽい風貌に早変わり。限られた上映時間の中での事なので仕方の無いことだが、「センスがある」だけでは済まされない成長ぶりに違和感を覚える箇所もある。しかし、良くも悪くもマーベルクオリティであり全体を通して観ると高水準だと思う。
最近は「アベンジャーズ」に組み込まれるのが早いと感じている。そのためかいざ「アベンジャーズ」となるとMCU初期のアイアンマンやソー、キャプテン・アメリカなどのメンバーがどうしても印象強く、新メンバーの華が目立っていないように感じるのは私だけだろうか。
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