「衝撃のグラフィック」ドクター・ストレンジ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃のグラフィック
万華鏡のような驚愕の映像が、洪水のようにおしよてくる。
魔法の表現としてはすこぶる良い!
まさに全ての法則の外にいる感じだ。
ただ…
物語的にあまり成果は上がらない。
なんつうか、最新映像見本市のようであった。
そして幾何学的に移り変わる背景の意図が、あんま分からない。
凄いプレッシャーは感じる。
でも、なぜ術者がそれを選択したのかまでは…予想もつかないのである。
なんだか、勿体無い気分だ。
アメコミとかは読まないので、よく分からないんだが…時間を操るって反則すぎないか?
全ての事が巻き戻せる。
「死」ですら、無かった事にできちゃう。
劇中にもあったけど、何回もやり直せちゃうのだ。
連続する瞬間の牢獄に囚われて、ラスボスも降参する、始末。
本人はすこぶる弱く…ラスボスからしてみたら瞬きで殺せるような感じであり…。
それを何万回と永遠に繰り返すわけだから、飽きるのではないかと。
あらゆる敵が根負けしてしまうという、とても地味だがかなり平和的な撃退法である。
だがしかし、殺さずではあるわけだ。
でも、コレ…お互いの記憶は更新されていくのだ。つまりは時間の概念的には積み重なっていく事象を認識してるわけだから進んでんじゃないのか?とも思わなくはないのだが…身体的な時間経過、つまりは老化は進まない。………腑に落ちん。
ただまあ、タイムパラドクスな話は若干面倒くさく、ご都合を優先しないと成立しないという事なのだろうな。
まあ、架空のヒーローだしなあ…。
続編やるみたいだし、アベンジャーズとは同じ時間軸みたいだし…またの機会に。
それにしても、マーベルめ。
毎回、毎回、楽しませてくれるぜ。
ヒーロー大集合とはいえば分かりやすいけど、役者陣的にもそうそう合間見えない顔合わせで、その共演っぷりも楽しみである。