「すごかった」ドクター・ストレンジ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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今やCGでなんでもできると、むしろCGを悪しざまに言うような風潮もあるのだが、CGだって作るのはとても大変であるとオレは思っており、やれるものならオレもやりたい。この映画のCG表現はやれるところまでイマジネーションの及ぶ限りとことんやり尽くした感があるほどすごくて、圧倒された。
主人公の人格障害的なあくの強さもすごく面白い。そんな男が正義に目覚めるところも感動的だった。
ただ敵のでかいのが、でかいうすら馬鹿みたいな存在で、ヒーロー映画において魅力的な敵や悪者の設定がいかに難しいのかを伺わせた。この映画を作っている人たちはすごく、物語の創作においてトップレベルで頭がいい人たちであるはずなのに、この体たらくで、それは即ち尋常じゃなく難しいことであるからであろう。
雑魚をバタバタと退治する退屈な場面がなくてよかった。
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