「仰天映像の出血大サービス!」ドクター・ストレンジ バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
仰天映像の出血大サービス!
今回はスーパーヒーローの誕生エピソードということもあって、ストーリー的な目新しさは特にない。それでもキャストみんなに愛嬌があることと、正直バカげて見えるドクター・ストレンジのコスチュームすらも魅力的なキャラに仕立てるアイデアの勝利でとても楽しい映画に仕上がっていた。
特筆すべきは、誰もが驚愕するであろうビジュアルの凄さ。クリストファー・ノーランの『インセプション』ではパリの街が折りたたまれていく仰天映像が登場したが、本作では『インセプション』クラスのトンデモ映像がのべつ幕なしに投入されるのだ。しかも三つも四つも同時進行で。
「映像革命」みたいな惹句が安売りされている昨今だが、これはもはや「映像革命フェスティバル」だ。なによりも素晴らしいのは、このビジュアルの面白さが「魔術を操るヒーロー」という本作の特異な世界観にぴったりハマっていること。まるで万華鏡のように美しいヒーロー映画である。
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