「カンバーバッチが意外とお茶目」ドクター・ストレンジ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
カンバーバッチが意外とお茶目
西洋医学のスゴ腕外科医が、高級車を運転中にスマホを操作していたせいで事故って両手に回復不能のダメージを受ける(依存しすぎた物質世界からの反逆と解釈できる)。医学に見放されたドクターが、藁にもすがる思いで東洋の秘術に頼り、精神世界に開眼するという展開が面白い。なるほどストレンジ。
アメコミヒーロー映画のお楽しみといえばVFXだけれど、市街地が魔術でグワーンと折れ曲がって縦になったり上下逆さまになったり……ってこのビジュアル、まるっきりノーラン監督の「インセプション」じゃない?まあ、着想自体は原作コミックが先の可能性もあるとはいえ。
カンバーバッチが一生懸命逃げようとしているのに、敵の魔術で空間が歪められて一向に前に進まないシーン、走り方が妙にキュートでお茶目。クールなヒーローが垣間見せる隙が、これまた魅力なのかも。
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