「まさに正義と正義のガチンコバトル」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに正義と正義のガチンコバトル
「アベンジャーズ」の続編のようでそうではない、けど見ているうちに「キャプテン・アメリカ」の続編だと言うことを忘れ「アベンジャーズ」の続編を見ているような感覚に陥ってしまうぐらい、まさしく「アベンジャーズ2.5」的作品でしたね。
「アベンジャーズ」も「キャプテン・アメリカ」も見ないでこれ単体で見たら、この人達は一体何をやってるんだってぐらい本当にアレな作品だった気もするのですが、両シリーズを見ている方なら興奮すること間違いなしの展開には、さすがに特別ファンと言う訳でもない私でも思わずテンションが上がってしまいました。
しかもこれだけヒーローを大集合させたにも関わらず、上手いこと話をまとめたなと、そこはホント感心させられましたね。
重い話なのにいい感じにユーモアを交えた演出も、長尺を考えると箸休めとしては最高の演出だった印象で、ホント時間を忘れるぐらい思いっ切り見入ってしまいましたよ。
しかし正義VS正義、どちらも信念は同じでどちらも間違ってはいなかっただけに、それぞれの心情は十分理解できるから見る側もこの気持ちをどうぶつけていいのか本当に難しかった。
でもそこに必然性のある直球のドラマがしっかりと描かれていた為、見ていて思わず熱くさせられてしまいましたね。
下手な人が作ったらただ仲間割れしているだけにしか見えなかった可能性もありましたが、さすがはルッソ兄弟、ド迫力のヒーローバトルで盛り上げつつも、男臭い正義と友情の物語に昇華させる辺りは本当にお見事でした。
ただ、やはりヒーローとヒーローが戦う姿は、画的には映えますが心から楽しめるものではありませんね。
暴力でしか解決できないから破壊を生む、更には復讐が復讐を生み、そして悪が誕生する、まさしく負のスパイラル状態、しかしそこからの話のまとめ方は本当に秀逸だったので、気持ちが良いものでは無かったけど熱くさせられた作品ではありました。
と言うか、キャプテンもトニーもどっちも頭が固すぎ(苦笑)
でもキャプテンなんかは特にそこが魅力と言えば魅力なんですけどね、個人的にはトニーが若干苦手なので、キャプテン寄りで見てしまいましたが、まあどっちも正解でどっちも不正解って感じでしたかね。
勿論、マーベルヒーロー大集合的アイアンマン軍団VSキャプテン・アメリカ軍団は、単純に見ていて興奮はしましたよ。
アベンジャーズではないアントマンとスパイダーマンの盛り上げ具合も何気にいいスパイスとなって、大いに楽しませてもらいました、と言うかアントマンがあんな風になるとは!
新キャラ常連キャラ混合のお祭りバトル、今後の「アベンジャーズ」シリーズではもっとすごいバトルが見れそうな予感で今からホント楽しみですね。
でも、結局また一般庶民を巻き込むことになるんだろうなぁ~(詳しくは知りませんが)、堂々巡りかな・・・。
またまた失礼しますm(__)m
自分は「アベンジャーズ」より面白かったですね。
この一連のシリーズの中でも断トツ、昨年見た映画の中でも特にお気に入りです。
ヒーローたちのバトルは勿論、陰謀サスペンスなストーリー、簡単に割り切れない正義と正義は対立、ユーモアも交え、天晴れなエンターテイメントでした。
なので、ここまでハードル上げて、「アベンジャーズ」新作は大丈夫か?なんて思ってます(^^;