タイム・トゥ・ランのレビュー・感想・評価
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ジェフリー・ディーン・モーガンの渋さ
「カジノ」と「ラン」とデ・ニーロと
楽しめました。
でもそれは、あまり期待してなかったから、
かもしれない。
いろんな映画の面白そうな要素を
詰め合わせた感は否めない。
そしてそれに文句を言いたくなるところを
「だってデ・ニーロだもの」という力技で
抑え込む妙な説得力。
この映画の一番よくできたポイントはテンポ感。
90分という比較的短めな時間で、
余計な説明を省くためなら
”時間軸ずらし”の反則技も用いる潔さ。
舞台をバスジャックにしたため
1日の中で完結させる無理のなさ。
『ニックオブタイム』というジョニーデップ主演の
映画がありましたが、こちらも90分の映画で
映画の中のタイムリミットも90分。
実際の時間と同様にストーリーが進む
ハラハラドキドキの傑作でした。
やっぱりこういうタイプの映画は90分くらいが
ちょうどいい。
いろんな映画の要素をパズルのように組み合わせて
オリジナリティが感じられなかったとしても、
ちゃんとパズルがハマりさえすれば
それはそれでパズルとして面白い。
というお手本のような映画でした。
いやいやいやいや、、、
安定のロバート・デ・ニーロ
軽快な出来
ダメだと思うなー。
素晴らしい脚本
味わい深い
デ・ニーロに電子タバコは似合わない
左手のトランプばかり見ていちゃダメだよね。
予想以上に面白かった、デ・ニーロが渋い
まずまず良いキャストが揃っているのにほとんど話題にならなかった辺りや、ちょっと安っぽい邦題&ジャケ写から、最近よく見かけるデ・ニーロの安売り系B級映画かなと期待値低めで鑑賞したら(デ・ニーロが見れれば何でもいいぐらいの気持ちで)、これは思わぬ拾い物、なかなかの掘り出し物な一品でしたよ。
クライム・アクション好きならこれは見て損のない一品でしょう。
どこかで見たような他の映画の焼き回し感は否めないので、やや新鮮味には欠けますし、ご都合主義度もかなり高いので、そう言うのが気になる方はいまいちノレないかもしれませんが、テンポも良いし感情移入度も文句なし、渋いしカッコイイしで、私は十分楽しめた映画でした。
もう冒頭のバスジャックのシーンからいきなり惹き込まれましたね。
まさしく掴みはOK、これがその後どう繋がるのか、とても興味を惹かれるオープニングシーンでした。
いろいろなところに伏線張りまくったのが、気持ちいいぐらい綺麗に回収されていくのも見所の一つでした。
まあ正直相当強引なんで、もしこうなったらうまくいかなかったのでは?みたいな突っ込みどころは満載でしたが、私はもう面白ければ何でもOK!ご都合主義だろうが何だろうが、見ていて痛快な気分になれましたし、これはこれでとても心地の良いご都合主義だったと思いました。
そしてお目当てのデ・ニーロですが、最近はコミカルな役や偏屈爺さん的役回りの方が多かったりもしますが、やっぱりデ・ニーロはこっち路線が嵌ります、どこからどう見ても冷酷なカジノ王、この風格はデ・ニーロだからこそ出せた雰囲気でしょう。
あれだけ冷酷なカジノ王がラストで見せたアレは、途中娘とのやり取りで大体読めてはいましたが、でもたまらねぇ~~、あの渋さ、タバコネタもいい隠し味、このラストを見るだけでも絶対見て損はない映画だったと思いましたよ。
一方、主演のジェフリー・ディーン・モーガンも負けず劣らずの渋さ、プラス優しさにホッとさせられました、娘の命を救う為と考えると、ついつい応援したくなっちゃいます。
しかし真面目に働いてもどうにもならないアメリカの医療保険事情には、ゾッとさせられますなぁ。
ちょっと惜しかったのは、デビッド・バウティスタVS警官ジーナ・カラーノの格闘家同士の夢のアクション対決が実現しなかったのは、このキャストなのにちょっと勿体無かったなと。
でもまあ全体的には十分楽しめたクライム・アクション映画でした。
この手のジャンルが好きな人は
ギャング、強盗、アクションをタイトにまとめた作品で、この手のジャンルが好きな人は楽しめる内容だと思います。
「主人公サイドの総取り」とも言える都合の良さは誰の目にもあきらかですが、バッドエンディングで変にこじらせるより後味は良いでしょう。
あとストーリー全編、造反、仲間割れだらけです。警察、ギャング、強盗チーム、どれも内部崩壊。終いに人質全員でバスジャック犯を無罪放免にするという、反社会的?なオチも含まれていたり。
まあ、あんまり考えていないでしょうけど。
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