ロブスターのレビュー・感想・評価
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男と、女
不条理であるということ。
興味の持続力
奇妙な世界
ヘンテコな世界のヘンテコな住人たち
①独り身の人間たちは、ある施設(ホテルのような所)に入ります。
②そこで45日間過ごし、その間に相手(パートナー)を見つけなければならない。
③パートナーを見つけなければ、動物にされてしまいます。
要はそこで彼氏彼女が出来ない独り身の人間は動物に姿を変えられてしまうんですよ
シュールでブラックで卑猥な映画。
様々な人間がいるのに、同じ種類の人間へのこだわり…趣味趣向が同じだったり足が悪かったら同じように足の悪い人だったりとか…このこだわりは、動物的本能なのだろうか…
この監督は『籠の中の乙女』もそうですが、ある種の閉塞され囲われている不条理な世界みたいなのが好きなのかな
あと、動物に何か恨みでもあるのかな
残酷な描写もあるが、シンメトリーな映像もあり、どこか落ち着ける不思議な作品。
なにになろうかな。
単にアクの強いブラックコメディーでも良かったのですが、予想に反してすごくしっかりとした作品でした。テーマも多様に散りばめられた中、意外にも大真面目に愛と向き合い、最終的に切なさまで味わったのは驚きです。
そして、規則正しい世界の下に生き物の根源的な矛盾や孤独や混沌を見たような気がします。
似た者同士を求めることは、少しずつ自分を殺すこと。共存はできるのではなく、すでにしているという事実。退屈で仕方ないクセに、永遠の命や愛を願う人。次の瞬間、自分の感情がどう変わるかなんて分からないのに…
だから、あれからどうなるのか。別に何だって良いのです、私は。
結局何ひとつたしかなものなどないので規則を作って安心するのですが、その安心が厄介で危うく、気づけば逆に規則や固定観念に囚われ支配されてしまう。そんな姿は滑稽で皮肉な笑いに溢れていますが、それは私達の身によく覚えのある懐かしい笑いです。
好き嫌いは分かれて当然の作品なので勢いよくオススメこそしませんが、私は好きだし、あれこれ熟考する価値のある作品だと思います。あと、レア・セドゥが好かったです。
久々に強くて自由な映画に出逢えてうれしかったです。
独特すぎる“愛”の世界。シュールな設定のラブストーリー。
【賛否両論チェック】
賛:独特な世界観の中で、不覚にも真実の愛に目覚めてしまった主人公の末路が、皮肉で切ない。終わり方も割と衝撃的。
否:そもそもの設定が荒唐無稽で、世界観に違和感は禁じえない。ストーリーも淡々としていて、ラブシーンもかなりある。
一言でいうと、とってもシュールな映画です(笑)。「独身は罪」という世界観の中で、無理やりに誰かを愛そうとしていたデヴィッドが、急に「誰かを愛してはいけない」という独身者のグループに転がり込んで、その中で逆に本当の愛に目覚めていく様子が、なんとも皮肉です。そして許されない恋路の果てに、デヴィッド達が選ぶ生き方も、また何とも言いがたい後味が残ります。
ただ、そもそもよく分からない設定なので、見方によってはただただ単調に難解なストーリーが進むだけに見えてしまいそうなのも、また事実です。ラブシーンもかなりあります。
ありかちな“愛”を語る映画に飽きてしまった方には、是非是非オススメです。
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