「海猿ほどではない。事実とはこういう物かも。」ザ・ブリザード 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
海猿ほどではない。事実とはこういう物かも。
若干のネタバレがあります。
事実に基づいた作品。“沿岸警備隊史上最も不可能な救出ミッション“と言われる、1952年に起きた、タンカー・SSペンドルトン号救出劇を描いています。原題の『The Finest Hours』は、この救出劇を手放しに褒め称えていますね。
「沿岸警備隊は必ず出動するが、帰還することは期待されていない」の言葉がシャレにならないくらい非常に困難で、心が折れそうになる状況ですね。そんな過酷な状況でも、諦めずに救出を行ったのは素晴らしいです。って言うか、そんな言葉自体が有ることが凄い・・・。
ですが、同じ様な海上救出を描いたシリーズの“海猿”をしっている日本人には、ちょっと物足りなく感じてしまうかもしれませんね。現場にたどり着くまでは、ものすごく大変なんですが、現場にたどり着いて救助を始めると、意外にあっさりと・・・。そこのところが、救助中にも様々な困難が次から次へと巻き起こる“海猿”との違いですかね。って言うか、海猿はフィクションですが、こちらは事実なので、事実はこういうものなのかもしれませんね。
ミリアムですが、途中の雰囲気で「沿岸警備隊隊員の妻は、こういう心がけが必要だ!」見たいな事が描かれるのかと思いましたが、そうでもありませんでした。ちょっと拍子抜け。これも、事実とはこういうものなのかもしれませんが・・・。でも、ミリアムは、バーニーが帰還するにあたって、重要な事をしています。
舞台は2月なのですが、あの状況なら、救出されても低体温症で無くなってしまう人が出てもおかしくなかったですが、そうで無かったのは不幸中の幸いですね。って言うか、ものすごく寒そうで、こっちまで寒くなってしまいました(笑)。