海賊とよばれた男のレビュー・感想・評価
全368件中、61~80件目を表示
出過ぎた杭の生涯!
原作は未読です。
戦前・戦中・戦後と激動の時代を類稀なる商才と行動力で駆け抜けた男の生涯を、広く浅く、まるで昭和史ダイジェストのような雰囲気で描いていました。「永遠の0」のような物語の濃密さが感じられなかったのが少し残念でした。
ユキと離婚した後の鐵造の家族の様子が描かれていないのも物足りない理由のひとつだったかもしれません。人間ドラマと云うより単に再現ドラマを観ているような感覚でした。
それはさておき、何かを成し遂げようとするなら、「出過ぎた杭」になるまで奮闘しなければならないのか、と…
「出る杭は打たれる」と言いますが、あまりにも突出し過ぎた杭はその存在が大きいが故に、不可侵の聖域となる…
鐵造は数々の妨害を受けながらも屈することなく、常識に捕らわれない斬新な発想で難局を次々に乗り越えていきました。
型破りそのものだった鐵造の生き方に、とても感銘を受けました。その勇気と情熱を見習わねばならないと思いました。
※鑑賞記録
2018/09/21:金曜ロードSHOW!
※修正(2022/08/27)
永遠の0、再び…⁈
はしょってはいましたが、期待通り!
岡田准一・・
日章丸のイラン派遣の英断が素晴らしい!
どこまで事実かわからないけれど、いい話にしようとしてだいぶ盛っている感じがする。
原作は読んでいません。
面白そうな本だとは思ったけど、本を買ったり読んだりするのは苦手なので読まなかった。
でも映画なら見られると思って見に行きました。
予告編やいろいろな宣伝を見たイメージとしては、戦後に商売を始めて成り上がっていった人物で、日本の国益を守るために貢献した偉人を想像していました。
でもだいぶ違っていた。
映画は終戦直後から始まって、岡田さんがいきなり老人の特殊メイクで出てきたので、偉人ではなく逆に戦犯的な人なのかもしれないというイメージに変わった。
見終わった後もその印象はあまり変わらなくて、いい話にしようとしているけど、これでは海賊と言われるかもしれないと思った。
海賊といってもワンピースのルフィではなく、悪い方の海賊です。
別にそれならそれでいいのだれど、偉人伝を期待していたので、ちょっと期待はずれでした。
個人的印象としては、題名のとおりで、主人公の田岡は腕っぷしが強くて度胸があって、大きな船を襲って宝物をとってしまうような人物のような気がしました。
すべて合法で、なんでも筋を通すりっぱな人のように描かれていたけれど、これだけ周りとケンカしていて軍とも結びついていたわけだから、全く非合法だったり非人道的なことをやってないというのはちょっと無理があるような気がする。
商売は基本的にお金の取り合いだから、現在みたいにそれが巧妙に隠されている時代ではないし、かなり荒っぽいこともやったと思います。
そうやって成功してきたから、石油メジャーとも対立して、一歩も引かず、勝つために裏をかくような苦肉の策で、乗組員の命を危険にさらしてタンカーをイランに行かすようなことをしたとも考えられます。
この映画見ていて一番おかしいと思ったのは、出港してかなりたってから、この船はイランに向かいます、と乗組員に伝えるところ。
命がかってるのにそれはないだろうと思いました。
見る前は、日本のため、イランの人のため、自らの被るすごい危険を顧みず、自社のタンカーをイランに派遣だろうと勝手に思っていたので、かなりがっかりしました。
綾瀬はるかさんのところも盛りすぎのような気がする。書かないけど、かなり無理がある。
他のところも変にいい話にし過ぎていておかしい。
やるなら、題名のとおり善人なのか、悪人なのかわからないような感じにしてほしかった。
カッコいいけどね
ルールを逆手に取ったり無視するビジネスは
好きじゃない。中東から直接石油を買い付け
るのは筋が通ってて勇気もあるけど、根本的
なビジネスへの捉え方や、生き方、計画性に
賛同出来ないので、ちょっと都合良すぎるっ
てみえた。
岡田准一がぴったりマッチ
悪魔の実は出てこないけど、海賊の話。
原作未読で観ました
原作未読です。なので映画のみの感想です。
伝記や大河ドラマが好きな人は楽しめるのではないでしょうか。
まだ若い主人公が挫折し、救われながら、より大きな会社や団体に負けじとあの手この手で仲間と成り上がっていく展開は、蜀視点の三国志のような面白さがあります。
ただ私は前妻のユキの件については消化不良です。
子供ができない身体で、跡継ぎを残せないため突然消えるのは、泣く泣く身を引いたとしても、やり方が美談には思えませんでした。
あの時代の名家や旧家は養子を取ることも多く、本編には国岡が血の繋がりに強くこだわり、養子だけはあり得ないいう考え方でいるような発言が無かったので、なぜこのタイミングで消えんねん!と思ってしまう展開でした。あのタイミングを選択したことに、納得がいく説明もなく、実話に基づいたらこうなったというなら、もう少し映画的な処理が欲しかった部分です。
もし後妻も不妊体質であった場合、なんの意味もない身の引き方ですしモヤモヤとします。そのことによって、沢山の子を遺し、ユキがいた頃よりも苦しい状況の中で長年苦労して夫を支えてきたはずの後妻がラストの船のシーンにおらず、ユキがいたということがより不愉快に思えてしまいます。
これはもうただの好みや価値観の違いなので、気にならない人は気にならないと思いますし、好きな人は好きな展開だと思います。
先に流行った映画のレ・ミゼラブルのオマージュのような構成と演出には少し笑ってしまいました。
社歌のメロディも似ているので、とても耳に残ります。もし社歌のみのmp3データが売っていたらほしいです。
原作に忠実に描かれていた
原作が良いのは分かる
全368件中、61~80件目を表示