「しびれる名言がたくさん!」海賊とよばれた男 飯田亜美さんの映画レビュー(感想・評価)
しびれる名言がたくさん!
実在する、出光興産やその創業者の出光佐三をモデルとした実話に近いストーリー。作品の中ではそれぞれ名前が「国岡商店」、「国岡鐵造」となっています。
まず、岡田准一さんが演じる鐵造がとにかくかっこいい!
凄まじい情熱がある一方、とても社員思いで人情があります。店員(社員)がついていきたくなるだろうと思いました。
何回も会社が窮地に追い込まれても突破する勇気もすごかったです。
いわゆる日章丸事件を描いた部分ですが、役員や部下たちが「正気ですか」「そんなの博打ですよ!」と迫る緊迫したシーンも見もの。
鐵造からいくつも名言が飛び出します。
「仕事は、ない、ない言うちょらんで作るもんや」「それでもどーーーにもならんかったら、皆でこじきをしようか」
・・他にもたくさん。
どれもしびれる!
私は原作の著書を読んだことがありますが、ボリューミーな内容を一本の映画によくまとめたなと思う半面、ちょっと詰め込みすぎたのかなという印象。初めてみると「なんのことかついていけない」という人もいるかもしれません。
逆に原作を知っていると、端折った部分がわかってもどかしさを感じました。例えばイランの石油を買い付けに行くまで、交渉でものすごく苦労しています。
でも大好きな作品なので、私は二度見、三度見したいくらいです。
余談ですが、戦後焼け野原になった東京で奇跡的にも被害を免れた国岡商店本店とそのとなりにある歌舞伎座。東銀座にある歌舞伎座が当時からあったんだという驚きと、仕事場からも近く、よく通るところなので感慨深いなあ、と思いました。
コメントする