「中途半端」海賊とよばれた男 神流崎さんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端
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・良かった点
岡田准一の演技、時代考証
・悪かった点
上記以外
年齢に幅がある為、主役の表現が難しいとおもってたのだけど、いい意味で期待を裏切られた。
それだけに、ストーリー展開等に大変不満が残った。
まず、家族愛を表現したかったのだろうと思うのだが、物語開始時点での妻子がほぼ出番がなく、離縁した妻に焦点を当てすぎて、実は現在の妻子の事なんかどうでもいいのでは?としか思えない。
主人公のパトロンの扱いも軽く、海賊と呼ばれるきっかけとなった下関での販売方法、ラジオ部門設立、海軍タンクの仕事の各エピソードも多少多めに触れられてる程度で、石統解散にいたるまでのやり取り、GHQとの交渉、メジャーとの数々の軋轢、日章丸取得までの経緯、イラン政府との交渉、イラン産石油をめぐる裁判等のエピソードがばっさり切られており、最大の見せ場であるはずの日章丸事件が、「石油に困ったのでイランの石油を輸入しました」程度の軽い出来事に成り下がってる。
その薄さを、オリジナルの社歌をところどころに挿入してでごまかしてるとしか印象をぬぐえなかった。
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