「映像と役作りは凄い」海賊とよばれた男 むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
映像と役作りは凄い
めちゃめちゃ感動した「永遠のゼロ」の三人のタッグ(百田尚樹、山崎貴、岡田准一)なのでどうしたって期待が高まってしまう。長編の原作は未読ではあるが相当部分を端折っているのが感じられて物足りなさがある。加えて時代を前後させた展開は多少掴みにくくもあり脚本作りの難しさを感じてしまう。
主人公の強引さはこの時代には必要な生き方なのだろうなとは思うものの、今の時代では受け入れ難い点も一部感じはした。しかし、時代背景と生涯の描きには特段大袈裟に沸き立てさせる描きをせず、起伏を押さえ目にしている点がかえって実話としてのリアリティがあって良かった。
特筆すべきは各年代を演じ分けた岡田准一の演技力の凄さ。国岡鐵造という男に入り込んだ役作りは見事ですね。周囲の共演陣も良かった。そして何より山崎貴の映像。冒頭からもう凄いのなんのって。この映像の前に身を置けるだけで、この作品を見た価値があります。
結果的に期待値ほどではなかったけど良かったです。
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