虹蛇と眠る女のレビュー・感想・評価
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ただのちょいエロス映画
言いたいことはわかるよ?
夜中に出て行く子供達を放っておいた罪悪感とか、
誰しも心の中のエロスがあってそれが目覚めるとか、
怒り心頭で急に暴力的になったり、
そういうことでしょ?
はい、それを描くストーリーは?
……誰か失踪についての説明下さい笑
結局犯人は隣人でしたとかさ、警官でしたとかさ、なんつーかこう…あるじゃん!笑
砂嵐の後窓叩かれるシーンは何だ予告にもあるけど。
虹蛇どこいった?放題そこ?
ニコールさんのエロに狂ったとこ最高です
夏の夜のエロス
うだる様な暑さと「慣れない土地」は人間の思考を鈍らせ、理性を削り取る。
これは母親キャサリンの物語。
危うい家族関係や、子供たちの失踪に目が行きがちだが、本質は彼女の性への渇望だ。
キャサリンはリリーの奔放な性格に魅かれ、彼女の男性遍歴を羨み、そして彼女の生々しい思考に触れた事で自分自身をリリーに重ね合わせてしまう事になる。
(マシューの言い分を信じれば、リリーに魅入られ昔の自分に戻ったことになるが)
リリーに感化されたキャサリンは女の顔を見せ始め、やがてリリーと同じ少女の顔となる。
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母親から大人の女性、そして少女へと変化していくその顔はとても可愛らしく、ニコールキッドマンだからこそできたと言っても良いのかも。
但し、そんなことさせるこの監督は確かな変態だ。
ついに売り出されたバーゲンセール女優ニコール
ここ3~4年の間で、年間2本位の割合で映画出演しているニコール・キッドマン
いよいよ40代も後半に差し掛かかった彼女は、バーゲンセールの売り出しに入ったのだろうか?
ここ数年の彼女の出演している映画には、私は全く共感出来る作品が見当たらない。
本作も25年振りで本国のオーストラリア映画に出演と言うのが映画の宣伝、謳い文句とは実に哀しいものだ。
なる程なる程、本作を鑑賞後、やはりこの作品の登場人物の誰に対しても感情移入の出来る人物の登場は無かった。そして、家族は儚くも束の間の夢の様に破壊すると言う事を描いていると言えなくもないが、でも「それが一体何?」と言うようなお粗末なラスト。ヒロインの何の解決も努力も葛藤の深みも感じられない映画は観る価値が有るのだろうか?全く制作意図が見えてこない作品だった。
映画会社の宣伝部でもきっとこの謳い文句以外に何も表現が見当たらない映画なのだと想像した。
ニコール25年振りで、母国の映画に出演するも凱旋とは成らず、玉砕って感じで、残念で言葉を失いますね!
むしろこれでは、今迄の彼女のキャリアに傷が付くのでは?
やはり40代を巧く乗り越えられるかどうかが、男女優共に運命の分れ道なのかも知れない。D・ムーア、M・ライアン、D・ウィンガー等々、この壁は厚いようだ。
日本の女優ではあるけれど、巧い引退をした原節子は本当に素晴らしい我が国が誇る女優だと思う。
美しさ、可愛らしさが売りの俳優程残酷なものはない。
それぞれが抑圧感や喪失感に苛まれる家族
引っ越してきたばかりの見知らぬ土地で 、娘と息子が失踪してしまう。凄まじい欠落感が、家族を再生させる兆しへと繋がっていく皮肉と矛盾。
ニコール・キッドマン演じる主人公は、抑圧された自らの女性としての本能を、娘の残した日記から読み取ってしまう。きっと、娘を探す行為と自分の欲求と向き合うことが同化してしまい、彼女を狂気へと誘ったのだと思う。
オーストラリアの乾いた地表とホラー映画のように不穏な空気がベッタリとまとわりつく感触が、コントラストとなって独特の雰囲気に満たされた映画。
恐ろしいテーマだが、不思議と救済される感のある終わり方。意外と面白かった。
失って気がつく大切な存在。壊れていく母親の理性。
【賛否両論チェック】
賛:大切な子供達を失い、少しずつ壊れていく主人公の姿が、過激かつエモーショナルに描かれていくのが印象的。
否:主人公の言動は、やや共感しがたい部分が多い。終わり方も結構消化不良か。
砂漠地帯という特殊な状況下で、最愛の子供達がいなくなってしまい、焦燥感から次第に理性を失っていく母親の姿が、結構過激なシーンと共に描かれていきます。
ただ、その理性の失い方がややぶっ飛んでいるというか、なかなか理解はしがたい感じで壊れていくので、正直共感はしにくいかと思います。
オーストラリアの大自然の中で巻き起こる事件の行く末を、是非観てみて下さい。
キッドマンは頑張っているのだが・・・
なにせ子供たちに感情移入できない。
心配する気になれない・・・・
でも、この映画の中では両親は心配しているが、これまでの状況から見て不自然な感じも否めない。
何回か眠りに落ちました。
キッドマンが出ていなかったらと思うと・・・・
ひとも家族も脆く壊れやすい
舞台は、オーストラリアの砂漠地帯にある100戸程度の小さな町。
マシュー(ジョセフ・ファインズ)とキャサリン(ニコール・キッドマン)の夫妻は、15歳の娘リリー、弟のトミーとともに、最近越してきた。
かつて暮らしていた街で、リリーが学校教師とただならぬ仲になったことが原因で、逃げ出した格好だ。
越してきた町は狭くて娯楽も乏しく、子どもたちは町に馴染めない。
ストレスからか、トミーは夜な夜な部屋を抜け出し、近所を歩き回ったりしている。
ある夜、リリーもトミーとともに、夜、自室を抜け出し、朝になっても帰らなかった・・・というハナシ。
ミステリーならば、子どもふたりが姿を消したのは事故なのか事件なのか、その動機は何なのかが興味の焦点になるし、まぁ、日本タイトルからはそんな映画だろうなぁ、と期待する。
しかし、そんなところに関心を抱いていると、この映画、非常につまらなくなってしまう。
たしかに、ふたりの子どもが姿を消したのは謎めいているが、判ってしまえば、それはありきたりのことだった。
なぁんだ、どんでん返しみたいのはないのか、と拍子抜けしてしまうようなことなのだ。
じゃぁ、この映画の見どころはどこかというと、それは、ひとも家族も脆く壊れやすく、壊れていくさまは恐ろしい、ということ描いていく。
この町に引っ越してくる以前から、(子どもの眼からみると)壊れているマシューとキャサリンの仲。
子どもたちの失踪を機に、ふたりは、仲が壊れるだけでなく、人格さえも壊れてしまう。
ふたりとも情緒不安定になり、マシューは暴力的になり、キャサリンは性的不安定なっていく。
その崩壊力は、子どもたちを捜索の中心となる警官のレイ(ヒューゴ・ウィーヴィング)にも及び、彼とアボリジニの恋人コリーンとの仲にも亀裂が入る。
この壊れていくさまを、ニコール・キッドマンもジョセフ・ファインズもリアリティをもって表現しており、鋭く胸に突き刺さる。
特に、行方不明の子どもを案ずるあまり、アボリジニの虹蛇の伝承にまですがらざるを得なくなってしまうキャサリンには、ニコール・キッドマンの体当たりの演技もあって驚かされる。
ラスト、マシューとキャサリンは少なからず互いを理解するのではあるが、すべてを受け容れたわけでもなく、この落としどころも、また現実的だと感じました。
みんな自己中
バカでわがままな娘と娘ほどじゃいけどわがままな息子、悪いことは人のせいにして逃げる旦那という残念な家族に囲まれた主人公が子供達の失踪によって悩まされる話。
テンポが悪いし、話がなかなか展開しないしで眠くなる。
娘に良い印象がないから感情移入し難いし、そのせいでハラハラドキドキもしないし、終わってみたらなんとも中途半端な感じでもの足りない。もっとぐちゃぐちゃでもっと救われない方が好み。
しかし原題もいまいちだけど、邦題はわけがわからない。そんなピンポイントなタイトルつけるセンスって…て感じ。
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