「マジかよ・・・ガール」マジカル・ガール 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
マジかよ・・・ガール
2014年制作
2016年公開作品
スペイン映画
TSUTAYAレンタル
初鑑賞
監督と脚本は『シークレット・ヴォイス』『マンティコア 怪物』のカルロス・ベルムト
粗筋
元文学教師ルイスは失業中
ルイスの娘で12歳のアリシアは白血病で余命幾許もない
アリシアはジャパニメーション『魔法少女ユキコ』にハマっていた
ルイスはアリシアのためにユキコのドレスをプレゼントしようとネットで調べてみたが有名デザイナーによる特注品で90万円もした
自宅に大切に保管していた大量の書物を全て売り払っても到底払える額ではなかった
宝飾店に強盗に入ろうとした矢先に階上のマンションに住む既婚女性バルバラの吐瀉物によって思いとどまるルイス
お詫びにルイスを自宅に招いたバルバラは男女の関係に
携帯電話で一部始終を録音していたルイスは夫に浮気をばらすとバルバラを恐喝しドレスを買えるカネを要求した
困ったバルバラは古い知り合いで売春仲介業のアダに相談し挿入無しの性的な裏バイトを求めた
なんとかカネを手に入れルイスに渡しホッとするバルバラ
さっそくアリシアにドレスをプレゼントしたルイスではあったがドレスの他にもう一つアイテムが足りなかった
それは魔法のステッキ
再びバルバラを恐喝するルイス
渋々引き受けるバルバラではあったがなんやかんやで大怪我をして病院に入院する羽目に
バルバラの小学生時代の恩師で元数学教師ダミアンが刑期を終えて刑務所から出所してきた
バルバラの話を聞き復讐を誓うダミアン
ルイスを射殺
目撃した店の者2人を射殺
魔法少女アリシアを射殺
録音された携帯電話をGETしバルバラの元に戻り問題解決を報告するダミアン
理不尽
悪趣味
急展開
冒頭だけであとは前半ほとんど登場しない人物が最も重要なキャラクター
某氏が原作者や遺族になんの許可もなく勝手に書いてネットに公開した『泣いた赤鬼』のにも似た展
『鉄筋家族』の13階段ベムはこんな漫画書きそう
因果応報・・・か!?
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精神鑑定を求めたい
高く評価している人は自分を納得させるため精神を安定させるため強引に理屈を捏ねて熱弁を振るっているように感じるが自分から見れば少々痛々しい
倫理観は時に殺人を正当化する
あんなに元ロッテの神戸のあの件を叩いていたネット民が今度は借金を返さないライバーが殺されたことに関して神戸と同じことをしている不思議
自分にも一応倫理観があり子供や若い人が殺されるのはたとえ作り話でも気分が良いものではない
理性とテクニックのせめぎ合い
ダミアンは闘牛士でルイスらは闘牛か
直接関係ないがそういえばオペラ『カルメン』は踊り子カルメンが元兵士ホセに殺される話だ
ダミアンは『オーメン』から拝借したのかな
全く強引な男
バルバラの全裸は確かに美しい
ベリーショートの白人少女がアニメのコスプレをしている姿は滑稽
配役
刑務所から出てきたばかりの元教師のダミアンにホセ・サクリスタン
宝飾店の階上に住む精神不安定の既婚女性のバルバラにバルバラ・レニー
アリシアの父で文学教師だったが現在は失業中のルイスにルイス・ベルメホ
バルバラの夫で精神科医のアルフレードにイスラエル・エレハルデ
日本のアニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる白血病で余命わずかな12歳のアリシアにルシーア・ポリャン
バルバラの旧友で売春仲介のアダにエリサベット・ヘラベルト
車椅子のオリベルにミケル・インスーア
助手のアデーラにテレサ・ソリア・ルアーノ
痩せた髭男のハビエルにダビド・パレハ
赤ちゃんの母親のラウラにエバ・リョラッチ
ダミアンの教え子のペポにハビエル・ボテット
心理学者にロレーナ・イグレシアス
ルイスが行きつけの飲食店店主のマリソルにマリソル・メンブリーリョ
運転手にフリオ・アロホ
店主にアルベルト・チャベス
宝石店員にフリアン・ヘニソン
少女時代のバルバラにマリーナ・アンドルッチ
赤ちゃんにマリーア・マルティン・クエバス