「物事の本質」マジカル・ガール あたりめぴさんの映画レビュー(感想・評価)
物事の本質
白血病の少女の話というと、日本ではお涙頂戴を想像するだろうが、決してそんな透明感のある話ではない。
少女の願いがどんどん置き去りにされて、大人達の依存関係とその下にある暗い色情が浮き彫りになる。物事の本質はシンプルなのに、年を取るとこんがらがるものだ。
画で見るより想像させる奥行のある映画。
長山洋子の『春はSARASARA』の入るタイミングが秀逸であった。
最後まで少女の嬉しそうな顔が見れなくて悲しかった。
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