「アニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる白血病に冒された少女と失業中の父。...」マジカル・ガール よねさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる白血病に冒された少女と失業中の父。...
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アニメ『魔法少女ユキコ』に憧れる白血病に冒された少女と失業中の父。父は娘の為に魔法少女の衣装をネットオークションで手に入れようと奔走するが、自身の蔵書売却では足りずやむなく一線を越えた行為に手をつけてしまった結果事態は全く予期せぬ方向へ・・・というスペイン映画。
等身大マジンガーZの彫像もあるという彼の国では何気に日本が誇るアニメ・特撮文化へのリスペクトがハンパないわけですが、日本国民殆どの記憶に残っていないであろう長山洋子のデビュー曲が流れた瞬間に「この映画、どうかしている・・・」といやな予感が漂い始め、何かいかがわしいものを観ている居心地の悪さの果てに訪れる、このタイトルからは全く想像のつかないクライマックスで開いた口が塞がらなくなりました。爽快感のかけらもないイヤな後味が残る作品ですが、このしてやられた感はなかなか味わえるものではないと思います。ラテンが醸す闇の深さに戦慄させられること必至です。
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