「主題は少女に降りかかる不幸じゃなかった」マジカル・ガール 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
主題は少女に降りかかる不幸じゃなかった
クリックして本文を読む
まどマギのような世界観と聞いていたので、もう少しポップに話が進んでいくのかと思っていたけど、少女の思いとは裏腹に話は大人中心に暗く進んでいく。
まどマギの世界観は少女の願いが悪用されることがもっと全面に出ていたけど、マジカルガールは少女の願いによって不幸の連鎖に巻き込まれる大人達の話に主題が置かれていることが違うと思う。そういう意味でタイトルにミスリードされた思いがあり、期待ほどは評価できなかった。
バルバラとダミアンの間に過去に何があったのかよくわからなかった。学生時代に性的被害に遭ったのか?バルバラはダミアンが紳士ぶったクズだと判っていて、こういう結果になることを予想してダミアンに頼ったのか?暗示的には示していたような気がするけど、はっきりして欲しかったな。
一番のクズは紳士ぶってた数学教師のダミアンだった。対照的に唯一悪いことしてないアリシアが1番可哀想な目に遭うとは。ルイスもバルバラも、罰を受ける理由はあったけど、アリシアは純粋に父親と一緒に居たかっただけ。最後だって父親にコスプレ姿を見せて喜ばせようとしたのに、それが仇になってしまって…。
※ 109シネマズ川崎で2016/04/06に鑑賞。
コメントする