「推理を楽しみにしている方にはお勧めしません」名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) Linさんの映画レビュー(感想・評価)
推理を楽しみにしている方にはお勧めしません
はじめに、コナン映画ファンの方々にはこのレビューが共感し難く、不快に思われるかもしれないため、そういった方は無視してください。
私は特にコナンのファンというわけでもなく、今回の映画は友人に誘われ鑑賞いたしました。
コナン自体は私の小さい頃からたまに見ることがあり、劇場作品もいくつか見たことのある程度でそれほど詳しいわけではありません。
それを踏まえ映画を観た感想は、本作は推理がなく、ただのアクション映画だと感じました。
そして、早すぎる心情の移り変わりと、万能すぎるベルトとボール(クッションの代わりにしたもの)
が私にとっては興ざめしてしまう点でした。
推理ものというのはある程度現実に即した法則で語られていますが、物語の軸となる点において人々を救う際にベルト一本とクッションとクレーン車で止めるというあまりにも強引な方法で解決していたため、多少のありえない要素は黙認できていても、その二点においては私にとっては容認し難く、映画を見ている際に冷めてしまいました。
まぁ、その点においては過去の作品でも出てきていたため、ある程度の覚悟はしていましたが、その点を差し引いても推理が見られればいいという気持ちで鑑賞していたため、推理もなく、アクションがメインだっためとても不満の残るものでした。
そして、黒の組織を裏切った人物の心情の変化が早すぎて、理解に苦しみました。人が1日程度で自分の身に置かれてる環境を全て捨て、自分の命さえ危険に晒すほどの覚悟を持つというには、単に子供と1日すごした程度で感じられるとはとても思いませんでした。
仮に彼女にそれほど心動かされる要素があるとしたらその裏を知りたかったです。
しかし、登場人物を見るに、コナンファンの方々にはとても熱くなる点でしょうし、道具も見慣れたものでそれを容認した上でコナンという作品が好きだと感じているので、ファンの方々から見るならば本作はとても満足のいくものではなかったかと思いました。
現に私の友人は見終わった後にとても満足していたので、映画としては星1という結果ですが、映画を見たことにそれほど後悔はしていません。
入場者プレゼントで過去作を見られるコードを頂いたので、友人オススメのベイカー街の亡霊を鑑賞してみようと思います。
ここまでレビューを読んでいただきありがとうございました。