「意外にハードボイルド?(笑)」名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) 山下さんの映画レビュー(感想・評価)
意外にハードボイルド?(笑)
コナン狂の友達に誘われて観てきました。
僕が原作で覚えているのは、灰原が出てきたところくらいまで。
新キャラの増えた今のコナンについていけるか不安だったのですが、バッチリ物語は理解できました!
(ていうか、今はFBIや公安がメインの登場人物でいるんですね…!)
見る前は推理モノだと思って、頭をフル回転して犯人を当ててやろうと思っていたのですが、むしろ頭を空っぽにして見れる映画でしたね。
なにせ原作にいない人物はヒロインの記憶喪失の女性のみ。
犯人を探すより、ひたすらストーリーを追っていく感じでした。
よかったのは意外にもアクションがかっこよかったことですね。
僕はアニメのカーアクションには正直がっかりすることが多いのですが、序盤のチェイスは中々クールでした!
VS戦闘ヘリのシーンなど非現実的なアクションもありましたが、むしろ僕は映画を通してこのくらい無茶苦茶な方がよかったなあ。
最後の観覧車をとめるところはちょっと笑ってしまいました。
(あのボールすごすぎだろ!笑)
すこし退屈してしまったのは少年探偵団がでてくるシーンですね。
物語上キュラソーの背信の動機として必要なのは分かるのです。
でもジンやベルモットが出てくる場面と温度差がありすぎて…。
メインの物語がかなりヘヴィで、バイオレンス描写も結構強烈なため、子供たちが無邪気に喋ってるとちょっと浮いて見えました。
他にも、
・黒づくめの組織はいつの間に観覧車に爆弾をしかけたのか
・任務中に記憶喪失する可能性のあるエージェントって不適格では?
など細かい突っ込みどころはありますが、今回の映画は推理が本筋ではないし、そんなに気にはならなかったです。
演出もウェットになりすぎず、キメるところはばっちりキメてくれるので観た後もスッキリしました。
(最後にパッと灯りが点いていくのはよかったなあ)
コナンの熱心なファンでない自分も決して退屈はしませんでした!