「さすがのデル・トロ」クリムゾン・ピーク ほにゃららさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがのデル・トロ
とにかくビジュアルが素晴らしい!
古いお屋敷の造形、産業革命時代の機械など、監督の趣味や拘りが全開だし、それらが話の展開に合わせて、とても効果的に使われていたと思う。カメラワーク、フレーミング、ライティングなどの撮影技術が巧みで、ゴシックホラーの雰囲気を見事に作り上げていた。
幽霊のビジュアルも、恐ろしいけど気持ち悪くはない絶妙なバランスで、煙のような表現が目新しくて美しかった。
その一方で、ストーリーは特に捻りもなく、悪く言えば在り来たりだったが、この映画の古風なテイストにはマッチしていたと思うし、演出がしっかりしていたから最後まで充分楽しめて、満足度は高かった。
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