「綺麗」クリムゾン・ピーク Rさんの映画レビュー(感想・評価)
綺麗
公開初日に行ってきました。
ストーリー性はイマイチ。あんまり伏線の回収が出来てなかったような…。よくわからなかったところが多かった気がします。もしかしたらわたしの理解力の無さが問題かもしれないけど(笑)
俳優陣の演技はさすがでした。
ミア・ワシコウスカ演じるイーディスも、ジェシカ・チャステイン演じるルシールもなんか強い。女性陣の強さのあまり、トム・ヒドルストン演じるトーマスの儚さがやたら強まっていた気が。トムヒ弱い。
ミアちゃんとトムヒは「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」でも共演してましたが、ふたりの恋愛ものは本当に綺麗だなあ、と。
あと、Hiddlestonerなら鼻血もののシーンの多さ。トムヒの王子さまっぷりが凄まじい。ワルツを踊るシーンやお姫さま抱っこのシーンなど。思わず変な声が出るかと思いました。やはりトムヒはフルCG。
そして、トムヒのナマケツを拝めます。トムヒのナマケツ拝めます。(大切なことなので二回言いました)
衣装や建物に対するこだわりはさすが、としか言いようがないです。個人的にヴィクトリア朝などが好きなせいか、衣装の精巧さに惚れ惚れしました。春画の小口絵は、日本好きのデルトロ監督ならではですね。なんだか嬉しかったです。しかし蛾などの虫のアップは、人によっては問題アリな気が。蟻に集られる蝶は、さすがに見ていてウッときました(笑)
後半の主舞台となるアラデール・ホール。建造に6か月もの歳月をかけただけはある。エレベーターさえも美しい。あまりの造形美に、建物だけをずっと見ていたいと思ってしまいました(笑)
しかしまあ、上映館の少なさが目立つ気がします。東北や東海地方、中国地方や四国地方の上映館があまりにも少ない。ゴシックホラーというジャンルからして動員数があまり見込めないのも分かりますが、”デルトロ監督の最新作”にしてはいささか疑問。大人の事情、というヤツでしょうか…。
まだまだ上映期間は続きますので、そのあいだに上映館が増えることを祈ります。少しでも多くのHiddlestonerさんが、劇場で鑑賞できますように。