お父さんと伊藤さんのレビュー・感想・評価
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父親が生き残ると・・・
主人公は34歳の独身女性(上野樹里)、バイト先で知り合った20歳年上の男(リリー・フランキー)と同棲し始める。
そんな矢先、兄夫婦のところに身を寄せていた父親(藤竜也)が転がり込んでくる。
教師をやっていた父親はかなり偏屈だったが、同棲男はなんとか人間関係を築こうと頑張っていたが・・・。
善人たちの親子関係が切なく、互いの気遣いがよくわかる。
リリーフランキー
あんまり好きじゃないんだけど、伊藤さんの雰囲気は良かった。何者!?!?って思うシーンもあったけど、こんな人が理想かもと思う節が多々ある。箱の中身はなんだろなーのオチがイマイチ、これっ!?って感じでしたけど。好きな部類の映画です。
ゆるいのかと思ったら
ピリリと緊張感のあるシーン、考えさせられるシーンがあった。実のお父さんと重ね合わせて考えると凄く切ない。自分だったらどうするかな。何も考えてなさそうで全てちゃんと考えてる、つかみどころのない不思議な伊藤さんは、やはりリリーフランキー以外にいないだろう。
役者はいいんだけども
自分はこの監督との相性良くないのだけど、もしかしたら傑作かもと思いつつ鑑賞。
設定は良いしキャスティングも役者もいいのだけどハジケない、といういつもの感じ。映画のトーンもコメディ寄りと思わせつつシリアスで何が描きたいのかよくわからぬ。心に響いたのは最後のお父さんのセリフのみ。
「百万円と苦虫女」と同様に最後まで何も変わらず何も解決しないという映画で、好きじゃないですね。
機微
人の心の移り変わりがよく描かれてた。
結構社会派な話ではあるんだけど、そこを確信的に突くのではなく、それに関わる人たちの心情に焦点が当てられてたように思う。
反発
拒絶
邂逅
共有
そんな流れなのだろうか。
結末はハッピーエンドなんだろうけど、この先もハッピーが続くとは限らない。
人は悩みながら生きていくものだし、その時々に出せる答えは違うのだろう。
その答えの全てを肯定してくれるかのような作品だった。
コメディ風な番宣を見かけたりはしたが、笑いの要素は少ない。
キャラ付にその一端は見てとれるけど、何かドタバタが、起こるわけでもなく静かな作品であった。
お父さんが大事に持ってた大量のスプーンにはどういった意味があったのだろうか?
万引きの品だとは思うが…いまいちパッと結びつくものがなかったな。
主役はお父さん
お父さんの口調が独特で可笑しみがあって、後半は言ってくれないかな~と待ちわびるように。
実家に娘と息子&伊藤さんが迎えにきてくれたんだけど、東京には帰りたくないから伊藤さんを一緒に住もうと誘ったらアッサリがっつり断られるお父さん。伊藤さんの断り方があまりに潔くて笑いがこぼれました。
んーー
中盤で寝てしまいました。
パッケージに惹かれて借りましたが思っていたよりローテンションな感じの内容で、お父さんの喋り方がすごく生理的に嫌いでイライラしてしまい、見ていられず途中で寝てしまったので、最後まで見れず、あまり面白いと感じれませんでした。
日常な感じでした。
無駄な作品
折角、面白いキャラクター設定を生かし切れていないのが残念。
タイトルそのものはコメディー色が強いのですが、内容は非常に薄く残念。
真面目な作品としてもつまらなすぎ・・・
そんなこんなんでお薦め出来ない作品。
会話を絶やさない伊藤さんが良かった!!
メイン3人のキャスティングが良く、フリーターや独居老人といった普通の人を上手く演じており安心して観る事ができました。3人の関係も伊藤さんは冷静で一歩引いた感じで、それでいてどんな時もヒロインと会話する時間を絶やさないところが良かったです。私の父はアル中の毒親なので、これまであまりコミュニケーションを取ってこなかった頑固な父親との関わりという内容じたいは、ラストも劇的に何かが変わるという事もなく特に惹かれるものはありませんでした。設定とタイトルから連想するようなイメージがあったのは出だしだけでした。
笑えて考えされられる映画
なんともユニークながら、ハードな展開もある観応えのある映画でした。
お父さんは悪い人ではないけど、イチャモンをつけるようなコミュニケーションを取るので、嫌われて当然でしょう。たらい回しにされるのも宜なるかな。夕暮れに勤めていた学校を眺める姿は憐れみを誘うけれど、あんな生き方してればある意味自業自得だよなぁとも思いました。
一方で、仕事一本で生きてきたであろう定年後のやることのなさや妻と死別など、そう生きざるを得ない悲しさもあるのかなとも感じます。
兄の家族やお父さんの共通点として、常に「将来〜だと安全」「そのために〜すべき」と言ったことだけに目を向けており、今を生きていない印象を受けます。
明らかに監督のタナダユキは、この手の価値観に縛られている人々を徹底的にバカにしている。
監督の価値観にはたいへん共感するので、そんな人たちをコケにするようなブラックなギャクはめちゃくちゃ面白かった。兄嫁のゲロとか、バックのBGMとか最高すぎました。完全に兄嫁disってるよね。
一方でアヤと伊藤さんは今を生きていて清々しい。お父さんに対して、「お父さんが来るまで幸せだった」というセリフがそれを示していると思います。
さらに伊藤さんは常に生活を工夫して心地よくしようとする人なので、お父さんが来てもそれなりにうまく回していく。お父さんの故郷に行ったときも、ちゃっかり温泉行ったりジンギスカン食べたりと、良い意味で図太い。自他の境界をきちんと引く力もあって、魅力があります。
アヤちゃんも周囲に流されずに淡々と生きるコなので、伊藤さんのパートナーになるのは必然という印象です。
ラストの展開は観た直後はちょっとどうかな、と思いました。しかし、伊藤さんは「父親は家族が面倒見るべきだ」という価値観に基づいた判断ではなく、「アヤは父親と一緒に暮らしたいと思っている」と判断したからあのラストなのかなと考え直しました。
父と子で語った一晩と嵐と火事を経験したため、お父さんとアヤの関係性は少し変化したのでは。
火事で生家が燃え、溜めていたスプーンも無くなったことは、一見不幸だけれど、お父さんの象徴的な生まれ変わりを示しているようにも感じます。
また、その直後にお父さんの教え子がやってきて、お父さんは教師としてはかなりイケてる人であることを示唆し、新しい魅力をサラリと見せる小憎らしいタナダユキ演出にニヤリとしました。
ラストの、お父さんのすっきりと安らかな表情。あの父親となら一緒に住むのもさほど大変ではないでしょうし、今まですれ違っていた父子の時間を取り戻せるかもしれませんし。
そんな風に思わせる藤竜也は本当に名優だなぁと思いました。
また、今まで気にしたことはなかった上野樹里の、さっぱりと可愛らしい魅力に気づけたのも収穫でしたね。
あ、小説原作だったんですね
じわりじわりな感じ。
私には二つの謎が残るけど、それも含めて気持ち良いラストでした。
藤竜也さんが演じるこの役、いいですねー。さみしさとめんどくさいお父さん感と崩壊直前な感じと、でも優しさあったり。
私の記憶のなかの藤竜也さんの隣には風吹ジュンさんや黒木瞳さんがいるイメージが強かったけど、だからなおさら「年老いた、弱くなったお父さん」の哀愁を感じさせてくれる名演技でした。
期待に違わぬ佳作。
主人公・「山中彩」を演じる上野樹里,「お父さん」の藤竜也,主人公の「兄」たち相互の微妙な距離感が巧みに表現されていて,見応えがあった。そして定年退職者が往々にして行き着く先のリアリティを鮮明に描き出す脚本,藤の演技も一見の価値がある。
なお脇役の「兄嫁」を演じた安藤聖という女優が,ちょっと心を病んだ役どころを実に好演している。ストーリー上は深刻な場面なのに,観客は思わず笑いを誘われるという場面が秀逸。上手い演技というのは,しっかり記憶に刻み込まれるね~。
最高
元々、樹里ちゃんとリリーさんが好きなので楽しみな映画でしたが、上映期間終了間近に新宿バルト9で鑑賞しました。
予想以上に良かったです。
リリーさんはscoopの凄まじい演技を観た直後だったので、特にギャップにやられました。樹里ちゃんは毎回良いですねー。
DVD、買おうと思います。
家族ってそういうもんだよなぁ
いいエロシーンといいゲロシーンがある映画はいい映画だと思っているんだけど、この映画もいいゲロシーンがあるいい映画だった。
登場してすぐに、誰もが「うぜえ〜〜〜」と思うであろう藤竜也がとてもいい。
ホームセンターで、電動ドリルとかネジにはしゃぐシーンがなんだか良かった。
近くにいると疎ましくてしょうがないのに、離れるとなると途端に寂しくなったり、切なくなったり。
家族ってそういうもんだよなぁ。
アルバイトでも、未婚でも、あんまりお金なくても、自分たちなりに楽しんで暮らしてるアヤと伊藤さんの暮らし。
肩の力が抜けてて素敵だけど、もしかしたらいい企業でバリバリ働くより難しいことなのかも、と思ったり。
面白いですが、結論が私とは異なります。
ラストでお父さんを追いかける彩の結論は、伊藤さんとお父さんと一緒に暮らすから、お父さんを連れ戻す、なんでしょうね。
原作のラストらへんを立ち読み(ごめんなさい)して、確かめましたが、多分そうでしょうね。
私は、そこでちゃんと親を捨てるべきと思いました。絶縁するとかではなく、親子の付き合いは続けるけども、暮らしは分けて、家庭の外で1人と1人の大人同士として新たな付き合いを構築していく。それが私の結論です。
その相違が残念でしたが、他人の結論なので最大限尊重しましょう。正解なんてないからね。
映画はとてもよかったです。
上野樹里の魅力満載でした。
可愛かったです。多少伊藤さんといちゃついて欲しかった気もしますが。
あんなお父さんと私は暮らせませんよ。まわりっくどい尋問いやだー。
中濃ソースにいったいどんな恨みがあるんでしょうね。
伊藤さんは、、、、
うーん。魅力はありますけどね。うーーん。
コンビニの仕事で怒られる人にときめくことは多分ないので、、、
でも伊藤さんが家庭では一番有能ですね。
うーんと思いました。
お父さんを見たら吐いちゃう兄の妻が面白かったです。
家族なんだからともに暮らさねば、最後まで看なければ、という世間の圧力から、まだ現代人は自由になれないということですね。
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