映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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単純な物語ではない
ハンディキャップといじめを題材に、立ち直りと仲直りを描くだけの出来合いの物語と捉えていたら大間違い。
そんな簡単なものではなかった。主人公は心を閉ざした少年のほうで、周囲とのかかわりのむずかしさ、ネガティブな中からは何も生まれてこない、根本的な問題を解決するにはまだまだコドモで、でもコドモなりの一生懸命さが伝わってきて、と、これは凄い作品だと思い知らされた。
さらに主人公だけではなく、ハンディのあるヒロインはもちろんのこと、友人たちや家族、それぞれの思いが複雑に絡み合って構成された作品は、すべてを簡単に終息させる流れにしていない、後始末をしっかりしていることからも、観る者を唸らせる出来栄えでした。
ヒロインの発する言葉は、障がい者だからという目で見ているから最初のうちはよく聞き取れなかったけど、そういう気持ちをとりはらった最後はハッキリと聞き取れました。相手にしっかり伝えることって大事なことであるとともに、相手のことを知り、聞くことってもっと大事なこと。コミュニケーションの大切さを改めて学んだ一作でした。印象的な、顔の×印、ラストはボロ泣きでした。
グッド。完ぺきとはいかないが素晴らしい
もどかしい、だからこそ考えさせられる
話題の作品ということで、原作未読のまま観に行きました。
障害・いじめ等のテーマも扱いつつ、映画という枠組みに
まとめあげた京アニの意欲作だと(勝手に)思ってます。
主人公&ヒロインのひとつひとつの描写が丁寧である反面、所々で
物足りなさというか「ココらへんは、省略してあるのかな?」
と感じる部分もありましたけども。
『傷●語』みたいなうっすいカルピスみたいな映画もあるんだし、
『聲の形』も前後編くらい尺あっても良かったような…
(でも2つに分けるような内容でもないし難しいなぁ)
細かな内容については他の方々のレビューを参考いただくとして、
私が気になった点を挙げるとしたら…
街に流れてるミゾ川って結構汚いと思うですけど、そんな所で
目開けて泳いでも大丈夫なのかな?臭そうだし
同時期に公開の『君の名は。』も感動の大ヒットとなりましたが
それとは趣が全く異なる、とにかく時間的・金銭的に
余裕あるなら一度は映画館で鑑賞したい、そんな映画でした。
泣けたー!(^^;;
非常にデリケートな内容の原作をどう映画1本に纏めるのか?また声優さん達がどう演じるのか?不安と期待で劇場に足を運びました
かなりカットされてますが原作の表現したかった骨幹は見事に表現されているのではないかと思います
絵は原作にブランシュアップさせた感じイメージは壊さずクオリティは非常に高いです
声優さん達の表現も生きてます
特に主人公とヒロインの当て方には最初の一言で心を掴まれた感じです
絵だけでは表現出来ない動きと声、私が原作から感じていたものと比べると、こんなに。。。と心の傷の部分が表現されていたと思います
終盤2回くらい苦しくて泣けましたf^_^;
子供にも内容が分かる年齢になったら見て欲しい作品だと思いました。
同時期に公開されている映画の中では私的には1番推しです
制作の話が読みたくて何十年ぶりかにパンフ買いました(^^;;
追記
パンフで知ったのですが主人公の少年期のCVが女優の松岡茉優さんだと知りました
とても自然に演じられていたので全く予想していなかった配役に驚きです。
感動的なフィルムget
作品が未完成とは言わない。しかし、蟠りは残る。
良かった
ビターなストーリー
今年最高の映画
周囲の人間
漫画から気になってはいたが漫画は読まずに映画のみ鑑賞。
はっきり言って、小学校の時のしょうやのしょうこに対する虐めは卑劣で外道だと思う。
ただ自分と違うから、しゃべり方がおかしいから…そんな理由での虐めはよくある。
校長からの話でしょうやは自分から言おうとした。
あの場でのあの担任の行動は、はっきり言ってどうかと思った。
実際に補聴器を壊したり虐めを先導していたのはしょうやかもしれない。
ただ、それは個人的にしょうやに怒るべきことであって、いくらクラス内での虐めであったといえどもしょうやを吊るしあげて晒し者にしていいわけではない。
しょうこの母親に謝りに行き、ピアスをちぎられたしょうやの母親は絶対にしょうやを責めなかった。
それはしょうやにとって唯一の救いであったと思う。
小学校の同級生の手のひら返し。しょうやの虐めも悪いが周りでそれを見て、面白半分に「やめなよ」なんて言っていた自分たちはしょうこを虐めてなかったのか。
軽い気持ちでしょうやの虐めに参加し、いざ立場が悪くなると「しょうやがやった」なんて言って自分の逃げ道を確保する。
我が身が可愛いだけの小学生。
時が過ぎ高校生になると、小学生の時に何もなかったかのように寄ってくる植野。
高校生になっても相変わらず我が身が可愛いだけの川上。
相手の心の声をきちんと聞くことの大切さ、自分が関わっていることにはきちんと責任を持つこと、全てを知っても変わらず受け入れることの重要さなど様々なことに気づかされた。
姉に生きていてほしい、娘に生きていてほしい、息子に生きていてほしい、友達に生きていてほしい
様々なかたちの愛に気づけた作品だと思う。
聲の形
障害、イジメ、鬱
原作は最初の方しか知らなかったけど、話題性のある作品としては君の名はよりもこっちの方がよかったです。
感動したとか泣けたとかでは収まりきれない、作品からいろんなメッセージを受け取ることが出来ました。
自分が小中の時もイジメがある劣悪な環境だったし、鬱が身近にある世界を生きてきたので、昔の気持ちを思い出した。
ハラハラする展開にまで行ってしまったけど、途中途中で誰かが気付いて手を差し伸べていれば結果は変わっていたかもしれない。自分自信にも問いかけた。こうゆう気持ちを知っているのに、手を差し伸べる側の人間になれているのだろうか。今、周りの人をどれだけちゃんと見て、些細なことに気付いてあげられているのだろうか。私の周りの人の顔もきっと×だらけになっています。見て見ぬフリをする側の大人になってしまっている。
この作品に出会えてよかったと感謝しています。
高校生もたくさん見に来てたけど、欠伸したり小声喋ったり笑ったりしてたカップルはリア充側の人かな?と思いました。確かに長いですからね。声優チェックしつてなかったけど自由君だったとは…エンドロール見るまで全然気付かなかったですorz
若い人を死に追いやるものとは
聴覚障害者のことやいじめのことを描く漫画ではないんですね。
確かに友達ってなんだ、と十代の頃考えたな。
原作者の地元、岐阜県大垣市がモデル(舞台)だそうで。
日本語字幕というのは、聴覚障がい者向けの字幕ということで手話を補完してくれるわけではなかった。
オープニングにThe WhoのMy Generationを使って、エンディングにaikoを使うギャップ。
7巻の物語を129分に収めることはやはり難しいですよね、原作漫画を読んでみたくなりました。
そもそも石田や西宮の担任に問題あり
そもそも石田や西宮たちの小学校の担任が問題だと思った。
聴覚障害の西宮の面倒をほぼ生徒に丸投げし、授業中西宮をからかった石田をきちんと叱らなかったことで、西宮へのいじめを助長させた。
そして校長がいじめを指摘した際には、いじめの責任を石田にすべて負わせるかたちをとり、今度は石田がいじめられる環境を作ってしまった。
校長の前ではいいかっこをして、さらに生徒に対しては大人の圧力をもって都合の言いように白状させる、非常にたちの悪い教員だと思った。
おそらく彼は先生からも保護者からも評価がいい教員で、自分のその手法を変えることはないような人である。
それゆえ彼にいじめっこのレッテルを貼られた石田をいじめることは、むしろ正当性を帯びてしまったように感じられた。
いじめに加担した人達全員をあぶり出して、西宮にいじめしまった気持ちや反省の言葉を伝える場を設けることができていたら、後々登場人物がこんなに悩むことはなかったのかなと思った。
いじめや障害、自分の存在意義など、さまざまなテーマをいろんな観点から考えさせられるとてもいい作品でした。観てよかったです。
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