映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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タイトルは「こえのかたち」と読みます。 スクリーンでみてほしい、感じてほしい。
劇場で、大きなスクリーンで、あの音響で観てほしい映画です。
アニメーション映画としては台詞が少ないほうだと思いました。
なのに、感じるんです。
手話の説明も少ないのに、なにを伝えたかがわかりました。
耳が聞こえにくいから、静かな世界で生きている硝子(しょうこ)が、積極的に声を発して自分を変えようとしていることが伝わってきました。
でも、自分の声が聞こえないからかな、イントネーションが一般的では無いし、キンキン張り上げた声になってしまって。
ネタバレになるからここから先は書けないけど、
このキンキン張り上げた声がエンディングのスタッフロールに繋がっていました。
スタッフロールが流れはじめた時、音程の合わない高音を張り上げたような歌声が劇場に響きました。
硝子が歌ってる!と思うと涙が止まりませんでした。
もうすぐ劇場内が明るくなってしまうのに、早く涙止まって!な感じでまた泣きました。
もう一度観たい。
劇場で観たいです。
泣かないで、泣かないでよ西宮...。
原作ファンなのですが、思った以上に良い映画に仕上がっていてかなり満足しております。
原作漫画は全7巻完結の決して長くはない物語なのですが、濃密な少年少女の群像劇であり、他に類をみない社会派少年漫画です。
連載当時、少年漫画でここまで踏み込んで書くのか、と大今先生の覚悟の片鱗の様なものが1ページ1ページから伝わってきて、瞠目した事を今でも鮮明に覚えております。
京都アニメーションでアニメ化が決定して、監督もあの『けいおん!』の監督、脚本もあの『ガールズ&パンツァー劇場版』の脚本家、申し分ないタレントだったので、ファンの期待値はかなり高かったと思います。(これだけ期待させているのだから、きっと製作サイドもつきなみな物は用意していないはずだと私は安心していましたが)
先行した災害禍やタイムリープ、入れ換わり等内容盛り沢山だけど単純明快なラブストーリー『君の名は。』がカップルに大ウケして興行的にモンスター級のヒットになったため、『聲の形』はメディア的にやや霞んだ印象がありますが、路線的には2015年公開の『心が叫びたがってるんだ』あたりに比肩する素晴らしい映画になったのではないかと思います。
京都アニメーションその他製作や公開に関わったすべての方々に心から感謝申し上げます。
いい映画をありがとう。
お疲れ様でした。
自分の中の後悔に向き合うストーリー
いじめの加害者が自分の行いの愚かさに気づいて後悔しながら成長して、被害者に何かしたくてもどうすればいいかよくわからないお話。美しい映像に厚い人物描写が心に刺さる、観ていて結構つらい青春もの(?)。ちなみに原作は心に刺さるどころではない。
まず本当に人物描写が良い。リアル…と呼ぶかはわからないが、自分の軸を持った生きている人間が動いてしゃべっているように見える。多少展開が急だったり単なるむかつく人間に見えたりということも、なくはないが、概ね狙い通りの人物として鑑賞者に伝わると思う。
そしてその人物の軸、考え方はすべて己の弱さに起因しているように感じられた。自分を棚に上げて人を責めたり、開き直って感情を爆発させたり、過剰なスキンシップをしたり、生きるのがつらくなったり。一人だけ尺の都合でわからないまま終わってしまったけど…。
人物の軸となる弱さ、もっと具体的に言うと何でそんなことしたの?するの?という理由にはとても共感した。簡単に言えば逃げたいのだ。つらい現実からの逃避や安全地帯への逃避。
作中では各人の「逃げ」が問題を起こしていくが、それを否定的に描いているようには思えなかった。少しの強調はあったが、さらりと普通のことのように描いていた。
だからこそ、将也が今まで自分が後悔してきた人生に向き合うラストシーンには強く共感できる。
感情に引き込まれました
思春期に見たかった
切ない。
単純な物語ではない
ハンディキャップといじめを題材に、立ち直りと仲直りを描くだけの出来合いの物語と捉えていたら大間違い。
そんな簡単なものではなかった。主人公は心を閉ざした少年のほうで、周囲とのかかわりのむずかしさ、ネガティブな中からは何も生まれてこない、根本的な問題を解決するにはまだまだコドモで、でもコドモなりの一生懸命さが伝わってきて、と、これは凄い作品だと思い知らされた。
さらに主人公だけではなく、ハンディのあるヒロインはもちろんのこと、友人たちや家族、それぞれの思いが複雑に絡み合って構成された作品は、すべてを簡単に終息させる流れにしていない、後始末をしっかりしていることからも、観る者を唸らせる出来栄えでした。
ヒロインの発する言葉は、障がい者だからという目で見ているから最初のうちはよく聞き取れなかったけど、そういう気持ちをとりはらった最後はハッキリと聞き取れました。相手にしっかり伝えることって大事なことであるとともに、相手のことを知り、聞くことってもっと大事なこと。コミュニケーションの大切さを改めて学んだ一作でした。印象的な、顔の×印、ラストはボロ泣きでした。
グッド。完ぺきとはいかないが素晴らしい
もどかしい、だからこそ考えさせられる
話題の作品ということで、原作未読のまま観に行きました。
障害・いじめ等のテーマも扱いつつ、映画という枠組みに
まとめあげた京アニの意欲作だと(勝手に)思ってます。
主人公&ヒロインのひとつひとつの描写が丁寧である反面、所々で
物足りなさというか「ココらへんは、省略してあるのかな?」
と感じる部分もありましたけども。
『傷●語』みたいなうっすいカルピスみたいな映画もあるんだし、
『聲の形』も前後編くらい尺あっても良かったような…
(でも2つに分けるような内容でもないし難しいなぁ)
細かな内容については他の方々のレビューを参考いただくとして、
私が気になった点を挙げるとしたら…
街に流れてるミゾ川って結構汚いと思うですけど、そんな所で
目開けて泳いでも大丈夫なのかな?臭そうだし
同時期に公開の『君の名は。』も感動の大ヒットとなりましたが
それとは趣が全く異なる、とにかく時間的・金銭的に
余裕あるなら一度は映画館で鑑賞したい、そんな映画でした。
泣けたー!(^^;;
非常にデリケートな内容の原作をどう映画1本に纏めるのか?また声優さん達がどう演じるのか?不安と期待で劇場に足を運びました
かなりカットされてますが原作の表現したかった骨幹は見事に表現されているのではないかと思います
絵は原作にブランシュアップさせた感じイメージは壊さずクオリティは非常に高いです
声優さん達の表現も生きてます
特に主人公とヒロインの当て方には最初の一言で心を掴まれた感じです
絵だけでは表現出来ない動きと声、私が原作から感じていたものと比べると、こんなに。。。と心の傷の部分が表現されていたと思います
終盤2回くらい苦しくて泣けましたf^_^;
子供にも内容が分かる年齢になったら見て欲しい作品だと思いました。
同時期に公開されている映画の中では私的には1番推しです
制作の話が読みたくて何十年ぶりかにパンフ買いました(^^;;
追記
パンフで知ったのですが主人公の少年期のCVが女優の松岡茉優さんだと知りました
とても自然に演じられていたので全く予想していなかった配役に驚きです。
感動的なフィルムget
作品が未完成とは言わない。しかし、蟠りは残る。
良かった
ビターなストーリー
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