映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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見た後、どこか優しい気持ちになれる
原作未読者です。
この作品は、聴覚障害の子がヒロインですが、決して障害がテーマではなく、コミュニケーションの不完全さをテーマとしているんだと思いました。
それ故、登場人物たちが何度も衝突します。途中目を背けたくなるような辛い描写もたくさんありました。しかし、誰かを悪人として描くことは決してありませんでした。みんな不器用なんです。それ故、これを乗り越えた先には救いがありました。
観終わった後、どこか人に対して優しい気持ちになれる、そんな作品でした。
ゼログラビティの形
【感動】予想以上のクオリティ
動いていると感情に
マガジンで読んでいました。その時はとても考えさせられる良い作品だと思っていました。その時の思いで、きっと映像になるとまた違った感情を持つだろうと思って映画館へ足を運びました。映画を観た感想は、漫画で読んだ時より感情を揺さぶられたというのが正直な感想です。とても良かったと思います。
漫画で読んでいた時は、問題意識のあったジャンルなので、考えながら読み進める感じがあったのだろうと思います。
ですが、画面が動くということが、人により感情的な動きを引き起こす要因になるのだと思った次第です。
だからと言って、漫画では感動しなかったということではないのではないかと思っています。考えさせられたことは、感動の一種なのではないかと思いました。
映画では、漫画で読んだ時のストーリーが呼び起こされてきました。内容的に覚えていたものと同じなのだな、と感じたのではないかと思います。
ですが、その主人公達が見せる動きは、人としての、息づかいや間があって、そこに感情が感じ取りやすくなっていたのではないかと思います。
京都アニメーションさんたちの、尽力が同じ作品であってもより人の感情に近くなる工夫をしていただいたものと感じました。
原作とともにとてもとても良い作品であると、私は感じました。
道徳アニメ
NHKで以前放送していた「中学生日記」を思い出しました。
内容があまりにも道徳的なテーマだったので。
学校、教師、保護者、生徒、友達、そして障害者。
学校生活という社会で毎日を送っていた頃を懐かしくもあり
またもどかしくてたまらない気持ちが思い出されました。
「人との繋がり」というテーマを
若者から大人までそれぞれの世代で
あらためて考えるきっかけを与えてくれる内容だと思います。
あの頃の自分から今の自分は成長したのだろうか?
人の気持ちがわかる大人に自分はなれたのだろうか?
自分の気持ちは伝えないと伝わらない。
伝えても伝わらない。
自分の気持ちや考えを相手に伝えることがどれだけ難しいことか…
そんなことを考えてしまいました。
原作を見てから映画を見ました
もったいない
若い頃に抱いた感情
もう一度観たい!!
人間を描く、ってこういうことなんだと思う。
知り合いが原作酷いと言っていたため観ようか迷っていたのですが(原作ファンの方すいません)、京アニだし!と思い切って一度見たらどうしようもなく感動してしまい、結局もう一度観てしまいました。そしてさらにもう一度観たい。そう思える作品です。
ネタバレしたくないので細かいことは言いませんが、まず絵がきれい。それから、登場人物全員に共感出来ちゃう、と言える心情描写も見所です。だからこそ感動するけれど苦さも味わいます…
さらに他の描写・演出も繊細で秀逸。アニメらしい表現で魅せてくれていると思います。
セリフも演技もキャラクターの住み分け (?)なんかも、何もかもが素晴らしい。
自分は京アニのファンなので少し贔屓目に見ているところもあるかもしれませんけど…
心に残る。観ながらも、観終わってからも、いろいろ考えさせられる。是非多くの人に観ていただきたい作品です。
重く、見ていてしんどい。
初めて映画館で泣いた。 ココロが痛くなったし、ショウちゃんの気持ち...
初めて映画館で泣いた。
ココロが痛くなったし、ショウちゃんの気持ちもショウコちゃんの気持ちも分かるような気がして、ずっしりと 胸に刺さった。
昔イジメをして、教頭先生みたいな人に
「いじめをしたのは誰ですか」
とクラスの人に聞いたとき、先生が
「お前だろイジメたの」
と言った瞬間。なんで知っててもっと前に止めなかったの?どうして今、言うの?
といろんな怒り、悲しみの感情がが溢れてきた。
やっぱり、思ってることは言わなきゃわかんないし、かと言って自分の気持ちを相手に伝えることって簡単なことじゃない。
簡単じゃないけど、大事な時は伝えなきゃ誤解を生み崩れだす。
分かってたことだけど、改めて考えさせてもらえた映画だった。
考えさせられました
原作を知らず、予告からの先入観で恋愛ものだと思って見てきました。率直な感想として、見にいって本当によかったです。前の席の若い女の子は、途中から嗚咽が漏れるほど泣いていました。自分は感動で泣けるということはなかったですが、それ以上にいろいろと考えさせられました。
というのも、知らず知らずのうちに、登場人物の中の誰かに自分を重ねて見ていたからです。いじめたり、いじめられたり、自分勝手だったり、人を信用できなかったり、人が怖かったり、殻にこもったり、勇気がなかったり、我慢したり…。自分の弱くて醜いところを鏡で見せられてるようでした。
それと同時に、「ああ、自分の知り合いにもこんなやついたな」と思い出しました。そして、彼らにもそれぞれの考えや立場があったのでしょうが、当時の自分はそこに思いを巡らせることはなかったなと、思い返しました。
どこかで周囲の人との距離をとってきた自分ですが、ダメな自分を受け入れて、自分の思いを声にして、人との付き合い方を少しだけ変えてみようかなと思わせてくれる作品でした。
青春してるね
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