「もう一度観たいと思わされる作品」映画 聲の形 古元素さんの映画レビュー(感想・評価)
もう一度観たいと思わされる作品
クリックして本文を読む
表題通りである。前半の胸糞部分に苛まれ、後半入り込むことができなかったように思う。特に「いじめられた相手が変わったから好意を持つ」ように描かれているところが微妙。
男子小学生特有の、好奇心≒いじめ・からかいに繋がる部分がいまいち。本格的にいじめているようにしか見受けられなかった。それを受け周りの女子も加勢し、いざとなったら誰も助けない。現代の小学生はこうなのか、と思わされた。
手話がわからない筆者にとっては、手話だけで語る場面が掴めなかった。そこも残念。
自らの問題を差し置いて姉を思う結弦と、不器用ながらも西宮を想い、白黒明確に分けたがる植野に共感を持った。ただ、結弦が最後無事に学校に行ったのか、彼女個人の問題についてはどうなったのかが不明瞭なのが気になった。
そしてカメラワークや映像に、京都アニメーションの凄さを感じた。主人公の視線や考え方をつぶさに表現するカメラワーク。人生でアニメーションを観る経験に乏しかったから、改めてアニメーションの可能性を知ることができた。
胸糞部分もあったが、最後の終わり方が綺麗だった上になかなか掴めない部分も多かった。故にもう一度観て、解釈や思考を変えられたら。そう思えた。
コメントする