「そもそもがなんだかなぁ」映画 聲の形 mirror sunさんの映画レビュー(感想・評価)
そもそもがなんだかなぁ
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自分は映画しか見てないので背景的なところは知らないけど……
補聴器使ってもあんなに聞こえないのなら、なんでわざわざ健常者クラスなんだろう、というところから首を傾げてしまって。子供視点で描いているから余計に教師のダメさにも目が行ってしまう。
この二点で、イジメは起こるべくして起きているんじゃないだろうか?
大人に逆らえない子供が、子供らしく違和感と闘った結果だし、明らかな違和感と闘うための知識を大人が与えてないんだから。
そういう、大人のダメさに警鐘を鳴らす映画だというのならもう少し評価も上がるかも知れないが、ストーリーは飽くまで障害とイジメと子供達の友情について。
爽快感もなく、大人は全く関係ない風で被害者の子供がどうにか、なぁなぁに収めるだけ、って。
子供達は唯一ユヅルがイイコだったかな。ウエノも自分の悪いところ、いけないところを正しく把握していて、それを正せないことを開き直っている分まともだっただろうか。
世の中、子供の障害を認めたくないために無理矢理普通学級に子供をいれさせようとする親が多いという話は聞くが、補聴器を与えているところを見るとショウコの母親はそういった親ではないように思うのだが……。
なんにしろ、ストーリーの根幹の部分で一番悪いのが子供をフォローすべきクソ眼鏡とショウコの母親であり、その二人に何のおとがめもないまま後ろ向きな主人公二人視点で話が進み、イジメがあっても謝れば仲良くなれる、なんて子供の苦痛を無視した理想で話をまとめた上になぁなぁな物語が、なぜこんなに世の中で高評価なのか、理解できない自分がたぶん一般的ではないのだろう。
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