劇場公開日 2016年9月17日

「難しい話をよくやった」映画 聲の形 Ryoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0難しい話をよくやった

2016年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

(原作は読んでいません。) ポスターと予告編から、単純なハッピーエンド/友情/恋愛ものかと思っていたら、何人もの登場人物の、複雑な感情の起伏が細かく描かれていて、「よくぞこんな難しい話を映像化してくれた」と感謝しています。単純な「感動モノ」ではありません(そういう映画も、それはそれで好きなんですが)。

耳が聞こえないことそのものはこの映画の中心ではなくて、いろいろな人がそれぞれに心の傷を抱えていて、それとどうやって折り合いをつけて生きていくか、という普遍的な問題を扱っていると思いました。安易に解決できる訳はなく、傷と共に生きていくということ。

「君の名は。」(←素晴らしい映画でした)が大ヒットなので埋もれてしまって可哀想と思っていたのに、しぶとく上位に付けているのでどういうことかと思ったら、納得でした。

あと、中年の女性から中学生の少女まで、女性キャラがみんなちょっと可愛すぎ? 全然悪いことではありませんが. . . .

Ryo