リザとキツネと恋する死者たちのレビュー・感想・評価
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ハンガリーの感性×日本の民話
ハンガリーの映画だけど、主人公には日本の昭和歌謡スターの幽霊が見え、さらに彼女はキツネに呪われている。
こんな説明されたらもう観るしかない!
このストーリーは監督が日本に旅行した際に那須で聞いた狐の民話にインスピレーションを受けて作られた。
那須の狐の民話と言えば、あの九尾の狐のことであろう。そこに西洋的なおとぎ話の要素が加わって、日本に慣れている人が観るとなんだか、違和感はあるのにどことなく懐かしさを感じる不思議なテイストの映画に仕上がっている。
作中、日本の昭和歌謡スターの歌がなんども流れる。知らない歌のはずなのに、めっちゃ懐かしくて、中毒性がある。
(YouTubeにプレイリストがあるみたい)
簡単にポンポン人が死んでいって一歩間違えるとストーリー性が無くなるのに、
日本の民話をどうアレンジして結末に持っていくのかが気になって最後まで楽しく観れちゃう。
日本人には普通過ぎて気づいてない程の事
監督が来日して日本について思った事を含めて描いてるのだなあと思ったが 当の日本人が気付かないほどの日本人の慣習が含まれている。
まず
元日本大使の妻がベッドでスープをすする。
スプーンからスープを飲む時 日本人以外でズルっと音を立てると言うのはない。
私たち日本人は 熱いお茶をふうふう言わせながら表面のいくぶん冷めたであろう部分をずるっと飲む。
亡き夫はスプーンですくったカレーさえもズルっと飲むように食べていたのを 頼むからカレーを飲まないで食べてと言ったが生涯無理だった。
あれはヨーロッパやアメリカでは相当あり得ないマナーならしい。
パスタを啜るのがマナー違反と言われて久しいが麺類をすすらないのは日本人特に若くない我々には難易度が高い。
ラーメンや蕎麦は今では もはや ズルズルっと言わせるのが美味しい食べ方であると周知されつつあるが、
スプーンにすくったスープをズルっとやるのはいただけないと言うのは理解出来る。
そして
料理が甘い事。
日本の料理はお砂糖をよく使う。
欧米の料理でデザート以外にお砂糖を入れるのはかなり稀だ。
チーズや生クリーム バター そして香辛料で味を整える。
とは言え 昨今の冷凍食品を見ると含まれる場合もあるが。
(イギリスのスーパーには大量の出来上がり食材があって温めるだけで食べられるものが山のようにあった。彼らはあまり料理をしないのだそうだ)
特に豆が甘いのが苦手らしく、あんこが好きじゃないという欧米人は多い。
というわけで監督は 日本っぽさを求めて(たぶん) “魚をジャムで煮て”とか やってるのだ。
なんだけれども
日本人役者は出て来なくて、発音からすると韓国系か中国系。
そして
ハンガリーは元は東側諸国に含まれていたよなあと実感する建物内部(特に廊下や階段)を見るにつけても
共産思想の危うさを思う。
話の内容というのは 特に言うべきものは差程なく
まあ もともと 日本の作品においてのコメディもこう言うドタバタを面白いとは思えないタチなので、この映画における外国人監督の目線などを興味を持って見た次第。
ゾルタン不死身
癖のある映画じゃぁ。
バランスボールの卑猥な使用法
面白い!
サントラ欲しい!
エキゾチック・ジャパン!
久々にサントラが欲しくて堪らなくなった一本。
「センスが全て」が我が持論だが、ここまで毒花を咲かされると感服するしかない。
CM上がりの監督の、妙に変だよ改め「なんと不敵なジャポネスク」が炸裂した、毒々しくも心地よい世界観。
そんな中で思い出したかのように飛び出す片言の日本語、そしてトンでも日本描写。
何よりトミー・谷の存在感、そしてやたらと出来が良い昭和歌謡風ミュージックったら!笑
自分たち日本人に卑近なネタを使っているとはいえ、それ以上に楽しめたのは。
ひとえに「けばけばしいネオンで飾り立てた、場末の『アメリ』」を産み出した監督のセンスなのだろう。
あ、あとトミー・谷な!笑
工夫とアイデアでまだまだ勝負ができることを証明する、これはおススメしたい作品。
ダンスダンス☆ハバグッタイム 昭和歌謡が溢れるハンガリー産不思議系コメディ
良く考えればハンガリーの映画を観たのは初めてかもしれません。ってかハンガリーってどこー!?ブダペストとか単語で覚えていても正直全くイメージがわかないです。自分にとってはハンガリーってそれぐらいの縁遠い国な訳ですが・・・この映画は日本愛に溢れていて意外に面白かったです!しかもサムライやニンジャの日本ではなく、昭和の日本!!絶妙な所突いてくるなー。
何と言っても全体的に流れる昭和歌謡が良い!こっそり「ハラキリ、アァ、アァ」とか歌ってる曲もありますが、昭和歌謡が作品の中に溶け込んでいるのであまり違和感はありません。you tubeで主題歌?の「ダンスダンス・ハバグッタイム」を検索したら普通にPV観れました。
リザが30歳の割には老けてたりしますが、時々チャーミングなので問題ないです。演じたモーニカ・バルシャイは公開当時は36歳。ギリギリと言った所でしょうか?唄いまくってるトミー谷が良いキャラしてます。歌謡曲を歌ってる姿が妙にハマっています。そして不死身の刑事ゾルタンさん。後頭部の傷に付けているガーゼが真ん中だけ赤くそまって日本の国旗みたいになってたのって絶対狙ってますよね(*^^*)
ストーリーは恋愛コメディなので、不幸なはずの恋愛フラグたった男が死ぬ場面も全く暗くならずに明るく観れます。画面に「死者1」とか出てくると次はどんな死に方するんだろうっと逆に楽しみになります。
ハンガリーという意外な国から贈られてきた不思議な良作でした!
那須
2016年劇場7本目。
荒唐無稽でアホで理解不能なのに、きちんと“真実の愛”映画として破綻していないのが面白い。
リザを愛した(と言うほどでもなく、単に欲情してるだけだが)故に死んでしまう男どもが紹介される度に客席から笑いが起こっていたが、確かに余りにアホらしくて笑えた。
随所に出てくる日本語の台詞とトミー谷の歌を聞いていて思ったが、日本語って凄く奇妙で不穏な響きをしていて、日本語がわからない国の人が聞いたら神秘の言語に聞こえるだろうなと思った笑
それにしてもトミー谷の歌はクセになるし、これはサントラをぜひ発売してほしい笑
松岡修造と要潤を足して割ったような容姿も胡散臭さ満載で、よくこんな俳優いたなと感心した。
一昨年はゴーンガール、今年はこれ。
会社の同期の結婚式帰りに映画鑑賞、しかもこんな映画見てちゃそりゃあ結婚してない同期男子3人の中に残るわなと自分で納得して虚しくなって、今泣きながらレビューしています。
20代最後の年、今年こそ何とかせねば。。。
ばかばかしくていい
不思議な感覚、ファンタジー
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