「何より惹かれ合う過程の描き方が雑」溺れるナイフ ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
何より惹かれ合う過程の描き方が雑
絶対に中学生には見えない主人公の二人
途中から高校生にはなるが、その違和感が最後まで消えなかった。
主人公だけではない。
周りの同年代の少女の荒み方も年相応でないように思える。
同種の犯行への嫌悪感が一番強い時期のはずなのに、面白がっている。
大人っぽく見えるがまだ幼い少女と、尖った言動ばかりの危うい少年。
その組み合わせでないとこの物語は成り立たない。
・途中に出てくる写真家も 付け焼刃的な雑な作りで胡散臭すぎて少し引く。
プロらしくないカメラ(ライカ?にしても、単焦点1本で撮影は無謀)、
レフもなく、満足にスタッフもいない。
・定期的に誘ってくる芸能プロダクションも嘘っぽい。
タイミングも 火中なら、まだ分からなくもないが、沈静化後とは…。
・上白石が扮する少女が 主人公の危機を知らせる際の行動も不自然。
助けを呼ぶための緊急の知らせだと思ったら、こういう危ない奴が来たから
「行くな」って…。助けに間に合うように知らせに行っといて…
チグハグ過ぎる。
・ストーカーは多くの事件が物語る通り、相手を傷つけることはあっても、
自殺したりはしない。
主人公二人の周りの描写が雑なせいで、ニセモノ感が増している。
特にラストシーンはシーンに至る過程も シーン自体も 嘘くさい。
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