葛城事件のレビュー・感想・評価
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見透かされ過ぎてツラい
・死刑の判決が下った無差別殺人が起きるまでと現在を交互に見せる
・前作でも見られた生活臭が漂うほどの部屋の描写のリアリティ、特に引きこもりの次男と両親との気まずい距離感は自分過ぎて見てられない
・ピザにお茶、ナポリタンにお茶、コンビニ弁当を食べる母、食生活から家庭環境がうかがえる
・父の金物屋のレジから見える外の景色の視界の狭さが分かるショットが秀逸
・公園で捨てた煙草を取りに戻った長男が立ちすくむ一瞬の間に覗かせた絶望感
・死刑よりつらい罰を与えたいならどうすればいい?獄中結婚した田中麗奈の行動原理だけ最後まで謎だった
・自殺未遂の父が散乱した部屋に戻ってのびたソバをすする姿で幕
三浦
相変わらず三浦友和が素晴らしく、なっちゃんが頑張ってる。通り魔描写の、刺される側がなかなかリアル。ただ画が弱いし、この感じなのにエロがないのが弱い。どちも夜這未遂で終わる不甲斐なさが、韓国との差。新井浩史が、公園でタバコをポイ捨てして、しばらく経って戻ってきて、拾うエピソードが出色。
始終イライラ
まず、ストーリーが加害者サイド中心の身勝手すぎる内容でした。
獄中結婚にもうなずけず、相手が処刑されても涙すら流さないような結婚をする気持ちがどうしても理解できない。
三浦友和は時々オーバーアクションだと思います。
狂っちゃった方がマシ
父親を正当化できないし、妻と息子2人に起こったことは彼が起こしたようなもの、だろうけども、若い時から懸命に築いたものとその努力を考えると、最も同情すべき人物のような気がした。最後、自暴自棄になるのはとてもよくわかる。
もしも獄中結婚の相手がいなかったら、葛城一家はどうなっていただろうか…
人格の崩壊は家族の中にある。
家族全員が壊れている。なぜ彼が無差別殺人を犯すことになったのか。
現実の事件の取材をもとに作られたストーリーは、過去に起きた悲惨な事件が犯人だけの原因ではないのではないかと考えさせられる。
狂ってる。
全てがひどい。
下品。
みんな壊れてる。
矛盾だらけ。
不可解すぎる。
理不尽。
何が悪いかすらもわからなくなる。
現代って、人との繋がりが浅かったり、周りに関心がなかったり、自分さえよければいいのスタンス。不都合があれば誰かに責任をなすりつけたり。今の荒んだ日本だなとおもいました。
なにかがキッカケで壊れていくなら、誰にでも起こりうるし、様々な場面に出てくる食事風景。一心不乱に食べている。コンビニのお弁当や飲み物カップ麺が印象的でした。
結婚して息子が2人授かってマイホーム建てて昭和のステレオタイプの家...
結婚して息子が2人授かってマイホーム建てて昭和のステレオタイプの家族像のままに全部手に入れて、人生のスタートラインに立つことができたお父さんは、この先もずっとレールを踏み外さないで生きたかったんだろうか?
それとも見栄?
子供には大学に行かせてホワイトカラーのサラリーマンになってほしかった。
嫁にはいつも家にいて自分の帰りを待っていてほしかった。
心からそれが幸せと思ったのかはわからない。
だけど家族はお父さんの所有物ではない。
家族それぞれの人生を選ぶ権利も無視し、理想をつきつけられ、暴力でねじ伏せても心が離れていくだけ。
犯罪を食い止めることができる唯一の手段である愛を子供に教えることができなかった親の罪はとても大きい。
自分の理想のままに家族をしばりつけた結果、一番大事な愛を失ったのだと思う。
とてもよい映画です。
テーマが重い&見応えのある作品。 普通の家庭に見えるが、崩壊してい...
テーマが重い&見応えのある作品。
普通の家庭に見えるが、崩壊している。
父親:昭和のような厳格、理不尽、わがまま、人のせいにする、DV、自分のいうことは絶対で、力づくで家族を自分のイエスマンにしようとする。
母親:大して好きでもないけど結婚し、2人の息子を甘やかして育て、自身は料理をせずにコンビニ弁当や店屋物で生きている。夫に服従し、精神を病む。
長男:一番まとも。リストラされたことを家族に言えず、のちに自殺。
次男:引きこもり&ニートで父親の暴力の対象。のちに無差別殺人。
殺人事件が起こり、死刑を反対して獄中結婚しようとする変わり者の女性と父親の平行線な交流と殺人に至るまでの崩壊具合が交互に描かれる。
食事のシーンはしばしば幸せの象徴として描かれるが、最後の晩餐がDV避難先のコンビニ弁当だったのか、と思うとせつなくなる。
まったくハッピーエンドではない、ずーんとした思いになるが、こういう作品も嫌いではない。
ホラー映画より怖い
最高に最低な映画でした(笑)
三浦友和の演技がスゴイ!威圧感がハンパない。ラストシーンでの一人芝居は息が詰まるくらいに凄まじい!
父親が1番見下していた次男が、結局は1番父親に似た人間になっている。アイロニー含めて面白いし、感慨深いものがある。
こんなの、全然エンターテイメントじゃないよ〜(スゴく褒めてます)
追記。
三浦友和が田中麗奈に「息子(次男)はオッパイ好きだろう」と言うシーン。その後に「オッパイなんて言ってる間は子供だ。オンナは尻だよ、尻!」と説くが、実はそんな事を議論する事自体が、ガキの現れでもあり、父親のキャラクターを上手く描いている。無駄のない演出。素晴らしい!
くっら~…(^o^;)
とにかくもう重い映画…。三浦友和がなんて嫌な父親を演じているのでしょう!!最高ですね!!
別居中、父親を抜いた3人で最後の晩餐を語り合うシーン。唯一ホワッとしたシーン。
あれがあったからこそまた三浦友和が現れての緊迫感。
どこかで流れを変えられなかったのか、家族の誰かが勇気を持てなかったのか、三浦友和もわかっていたはず。わかっていて見ないふりしていた。
どこの家族が陥ってもおかしくないからこそ怖い。
唯一謎なのは田中麗奈の存在。どうして獄中結婚まで思い立ったのか知りたかった。
葛城事件
自分の理想と現実のギャップに苛立ち家族を抑圧していく父親を三浦友和が鬼気迫る演技で好演してます。
ただちょっとした掛け違いでこんなふうな家族になってしまう家族もあるかと思う。
現実を見つめ対面し解決して行くことが重要と感じた。
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