「面白いけど、二度と見たくない」葛城事件 北摂の影さんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけど、二度と見たくない
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見てる最中の胸糞悪さや、居心地の悪さが凄いです。終始目を逸らしたくなる展開の連続でした。
三浦友和の演じる傲慢な父親役は、特段珍しくもなく、どこにでもいるような昭和の頑固ジジイです。
父親役と次男役の口調や論法がそっくりで、正論を言う割に的外れ、デカイこと言う割に行動が伴ってないなど、父親の悪い部分がしっかりと継承されていて細かなディティールにも計算され尽くした胸糞悪さが散りばめられているなと感じました。
また田中麗奈の役どころが最後まで謎でした。死刑反対したいがために赤の他人と獄中結婚、という自己犠牲に酔っている行動がひたすら不気味。
ラストシーン、父親は思い出の木で首吊りをしようとしますが失敗。この親父には、死ぬ資格すらないと言いたげに物語は幕を閉じます。
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