劇場公開日 2016年6月18日

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「とにかくずっしりと重い」葛城事件 Mi-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とにかくずっしりと重い

2016年7月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

上映館がどんどん少なくなる中、やっと観てきました。

とにかく重い内容にすっかり気が滅入りました…でも観て良かった。

この作品はとにかく登場人物にまともな人がいないのが印象的。

屈折した愛情?で家族を地獄に引きずり込む父親(三浦友和)が、とにかく人間のクズにしか見えなかった。

息子達が小さい頃は辛うじて繋がっていた家族の絆が、ある時プッツリ切れて、それぞれが皆んなおかしくなっていく。
息子達が成長した頃には、まともそうに見える長男までも、とにかく狂ってる。。。

その長男(新井浩文)が飛び降り自殺してしまい、葬式の時に母親(南果歩)が「カナブンの話」でケラケラ笑っている時なんて、身震いするほど怖かった。。。

1番理解できなかったのは、通り魔殺人を犯した獄中の次男(若葉竜也)と獄中結婚した女(田中麗奈)。
彼女もとにかくおかしいと思う。
何を考えているのか全く理解できませんでした。

人って環境でこんなに壊れてしまうんでしょうか?
凶悪殺人犯って、やっぱり環境が生み出してしまうんでしょうか?

そんな事を思わずにはいられないくらい……重い作品。

三浦友和さん、クズっぷりが素晴らしかった。

Mi-chan