「同属嫌悪」葛城事件 RIKENさんの映画レビュー(感想・評価)
同属嫌悪
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観ていて、序盤から窒息しそうな緊迫感が嫌で嫌でたまりませんでした。
三浦友和さん演じる、清。
2人の息子たちの父親という点にシンパシーを感じながらも、思い通りにならないもどかしさに苛立ちを隠さず表す姿に、完全に自分を投影してました。
猛烈な嫌悪感は、彼の一面に自分の似た部分を感じるから。
私は清とシンクロしましたが、きっと人の親となっている方ならばどなたが見てもどこか似た点をこの夫婦に感じてしまうのかもしれません。
とにかく南果歩さん演じる妻と三浦友和さんの演技が鬼気迫っており、薄暗い背景にぼんやり浮かぶ姿には、徒労感と絶望感に満たされ、観ていて目を逸らしたくなりました。
が、評点4.5です。
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