マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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精神はカッコイイが難しい。全く優しくない経済映画。
【賛否両論チェック】
賛:先見の明を持って、世界の流れに敢えて逆らい、勝ち抜けていった主人公達の気概には、考えさせられるものがある。
否:「経済の仕組みについて知っている」という前提で話が進むので、そもそもの予備知識がないと、何が何だか全く分からないまま、退屈して終わってしまいそう。“第4の壁”を破って話を進める演出にも、好き嫌いがあるかも。
恐らく大抵の人が観た第一印象は、
「とにかく難しい!!」
ということだと思います(笑)。観る方が経済の仕組みを知っている前提で話がどんどん進んでいくので、知らないと
「え?それで結局、損したの?得したの?」
なんて、訳が分からなくなってしまいます。それが映画の最初から最後までずっと続くので、予備知識は必要です。
とはいえ、世間に対する“ウソ”が蔓延したウォール街にあって、先見の明を持って、敢えて大勢に勝負を挑み、勝ち抜けたアウトロー達の姿は、観ていて勇ましいものがあります。ブラッド・ピット演じるベンが、空売りに成功して浮かれるチャーリーとジェイミーに対し、
「〝経済の負け”に賭けたんだ。破綻で1万人が死ぬ。はしゃぐな。」
と叱るシーンが印象的でした。
なんとなく、頭がイイ人向けの作品かも知れませんね(笑)。
リーマンショックの裏側で、イビツに膨れ上がった金融システムを描く社...
言い訳にならない。
リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気付いた金融マンたち
の実話を豪華キャストのアンサンブルで楽しませる社会派ドラマ。
とにかく聞き慣れない金融用語がビュンビュン飛び交うので「?」と
なることしきりだが、突然ゲストがカメラ目線で解説をしてきたり
するのである程度楽しめる^^;音楽がガンガン流れてテンポも早い。
タイトルにある「華麗」とは程遠い憂鬱で悲惨な運命を辿る金融情勢
だが、おそらくこの4人以外にも薄々勘付いた人いたんじゃないの?
とも思う。とかくバブル景気に沸いていた日本人だってそんなもの
だったろうし、でも一片の損失で済んだ人だってどこかにいる訳で。
彼らの口車(とは言いすぎだけど)の華麗さよりも自国の運命を嘆く
後半の怒号の方が観応えがある。ブラピの戒めがここで活きるよね。
私には関係ないからと知ったかぶりしているのは確かに怖いことで、
いつか自分の身に降りかかってからではもう遅いことがよく分かる。
なにが起こるか分からない現代社会への警鐘を鳴らしてくれる作品。
(徳永英明のあの曲をあの場面で使うとはねぇ…笑えないじゃないか)
かなり難しい
ちょっと難しいけど退屈しない
邦題に偽りあり、が、真摯
池袋シネマサンシャインにて。端的に結論を言えば、「邦題に偽りあり」です。華麗なことは一つもないし、大逆転もあんまり感じなかったです。しかし、作り手がサブプライムローンやリーマンショックにまつわる、銀行や投資家の連中に、真剣に怒っていることはきちんと伝わってきました。監督が「俺たちニュースキャスター」のアランマッケイということでコメディ要素はあります。が、敢えてそれを抑え、実際に多くの人が被害を受けたことをきちっと伝えていることは好感が持てました。経済的なことに無頓着な自分でも、話を一生懸命追ううちに、おぼろげながらも真実がわかってきます。とりあえず、資本主義は今回の失敗から何も学んでいないという事実にはいい加減嫌気が指したのでした。
映画としてはイマイチ
「マネーショート」を観て・・
副題問題
無知の知
日本で言うところのリーマンショック、アメリカの住宅バブルの崩壊を予期した男たちの実話を元にした物語。
これを見るがために、リーマンショックの仕組みを事前に学習。
何も知らないまま見たら、ものの10分で付いていけなくなる。
この映画の(というか、世界の)オチを知らない人はいないはずなのでネタバレのようなレビューになってしまうが、映画としては分かりやすい構成。
危機を予測するが相手にされず、少しずつ近づきつつある危機に周りが気付かず焦り、最終的にはほら見たことかと。
良くあるパニック映画と同じだ。
この映画を鑑賞したあとの率直な感想は、知らないことが多い事は怖い。そして、信頼とは自分の知識を増やして検証して初めて相手にするものだと。
無知の知を得る貴重な映画だった。
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