マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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エライコッチャ
すごく見たかったんだけど、同時に見たくないやつでもあった本作。
気になったことは調べまくっちゃう性分なもんで、
金融のことに興味がでちゃったらコレ大変だぞと。
んでリーマン・ショックの話って聞いてたけど、
あの金融危機の原因はリーマン・ブラザーズじゃないじゃんと。
ウォール街ってか金融業界がもうアレなせいで、
むしろ破綻することは見えてたんじゃんと。
作品自体も豪華だし、記録映画的な情報量だし、
しかも半ば意図的に複雑化された金融の話だしっていう
もうエライコッチャな作品で、面白かったんだけど
結局よく分かんないっていう残念な感想しか出てこない。
いや良く分かんないのに面白かったっていうのは映画としてすごいと思うんだけども。
ごちゃごちゃと訳が分からない展開で20分程度で観るに堪えなくて視聴...
ミンスキーモーメント
【エンタメ学習映画】
・2015年公開のアメリカの金融系ドラマ映画。
・2005年のニューヨーク、誰でも住宅ローンを簡単に組めるような時代、金融トレーダーの主人公(マイケル)は住宅ローンを含む金融商品が確実にデフォルト(債務不履行)に陥ることを見つけ周囲に訴える。しかし、誰しもが好調な住宅ローンをはじめとした金融商品がデフォルトに陥るなどと信じることもなく鼻で笑う。そこで、マイケルはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という債権価格が暴落した時にこそ設けることができる金融商品で取引を開始していく、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・サブプライムローンの正体がよくわかる
・金融知識の解説が物語の流れにうまく取り込まれている
・さらに金融知識をつけたくなる
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[物語]
・邦題では「華麗なる大逆転」となっていますが、実際には結構どろっとしながらも耐えて耐えて成功を手にした人たちの物語のようにうつりました。タイトルはさておき、株価や債券が大暴落することなど、当時だれも信じて疑わない中で、デフォルト(債務不履行)になると予測して突き進む主人公たち、と、経済の実態は主人公の予想通りおかしくなっているのに、人々の心理によってそう簡単には変わらない市場。経済事実と信念の対立の中で発生する主人公たちの葛藤が面白かったです。
[演出]
・普通に物語を追うと、知らない用語ばかりで難しく思ってしまいます。しかし、途中で言葉の解説を物語に混ぜて行う演出は、違和感もなく理解もできて非常に面白かったです。
・各キャラクターが自分自身の思考やキャラを説明する演出も斬新ですね。
・物語の中のキャラクターが、そこから一歩引いて鑑賞している観客に向けて話すスタイルやこの映画のカット割りのテンポなど、全体的にガイ・リッチーさんの作品のスタイルやテンポに似ているなぁと感じました。個人的にはガイリッチーさんの映画は好きなので、非常にとっつきやすいテンポでした。
[映像]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・前知識なしで観たのですが、途中でブラッドピットさんが出てきたときはしびれましたね。というか、最初は「え?ほんとにブラピ?」と疑いました。笑
・どのキャラクターも個性豊かで、ベテラン俳優で固められた素敵な作品だと思いました。
[全体]
・金融知識なしでも「なんとなく雰囲気」で物語は理解できます。安心してください、私もそんな感じでした。笑 それがきっかけで詳しく後で調べて、また映画を観ると2度おいしい感じです。が、事前に「リーマンショック」「サブプライムローン」「COD(債務担保証券)」「MBS(モーゲージ債)」「CDS(クレジットデフォルトスワップ)」あたりを調べて、全体像を理解してから観ると、かなり面白くなること間違いなしだと思います。
・経済の歴史を知れて、金融知識をつけることへの魅力を感じ、知識がつく。アトラクション映画とは違ったエンタメ学習映画として、少し難しいけれどチャレンジしてみる価値のある映画だと思いました。ありがとうございました。
#映画 #ドラマ #金融 #リーマンショック #クリスチャン・ベール #ライアン・ゴズリング #スティーブ・カレル #ブラッド・ピット #脚本賞 #アカデミー賞 #住宅ローン #エンタメ学習映画
#全体3.7 #物語3.7 #演出3.8 #演技3.7 #配役3.7 #映像3.6 #音楽3.5
マネーマネーマネー
あえて海外版半沢
重すぎて、華麗なる大逆転とは…
厄介なのは知らないことじゃない。
知らないのに知ってると思い込むことだ。
マーク・トウェイン
リーマンショック、知ってるけど、理屈を理解してない。
映画の内容の専門用語、聞いた事あるけど、詳しくは知らない。
そんな感じ。
とりあえず無知な自分は搾取されてるんだなぁ、と。
今作の主要人物の成功は、自分を含む情弱無知な持たざる大衆の不幸。
それを理解しつつ、喜ぶ者、苦悩する者。
悪しき仕組みを作り上げてる元凶にはダメージが無い。
リーマンショックの影響を喰らって無い(と思ってるけど…)、自分でさえも重過ぎて、「華麗なる大逆転」って副題のセンス…
そして、主要人物にビッグネーム揃えてたけど、内容的にはアンビリの再現ドラマで充分だったなぁ。
非常に勉強になった
もう10年程前になるリーマンショック
その裏にいた実在の人物達の2005年3月からリーマンショックまでの実際の物語です
リーマンショックはまさにアメリカで起きた壮大なマネーゲームだったのだと分りやすく、一般人からの目線を交えてで作られているので、あの時にアメリカで起きた事の裏側がとてもよ〜くわかりました
合成CDO等のわかり易い例え話等もかなかなか笑えますよね
正確には、もう一度みないとCDSの空売りで利益の出る仕組みについて完全には理解出来てないですが、、
最終的に弱者が泣きをみるだけという現実
そして格付け会社の話あたりは今でも、あのスタイルのままなのか?とか気になりますよね
最初は日本語吹き替えで観たのですがマイケルとローレンスおじさんの関係の説明がないので、マイケルが社長なのかローレンスの会社の社員なのかがわからないのが困りました
2回観て出資者だと気づきました
家だと一生懸命観ないのでだめですね
それにしてもホントに色々とっても非常に勉強になる映画でした
2021年自宅鑑賞10
大逆転とタイトルにあるが、あまり爽快感はなく後味の悪い本作品。専門...
Covid-19 状況下で
削らなくても良かったシーン
金融知識がなくても教訓を得られる
転職考えてる人は見るといいよ。
リーマンショックを予見して一儲けしようと人生大1番のかけに出た男たちの話。
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この映画の一番最初に「厄介なのは知らないけとではなく、知らないことを知ってると思い込むことだ」ってでくるから、劇中、サブプライムローンとか当時の住宅ローンの仕組み金融用語をすごく丁寧に説明してくれる。
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だからなんとなくは分かるんだけど、ただそのわかりやすく説明してくれてるユーモアがアメリカ的すぎて逆にわからないとこもあったり(笑)特にお前と俺を足せばチェリーになるけどお前だけだとサンデーのままだみたいなところはマジで訳が分からなかった(笑).
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当たり前に安全だと思っていることを疑って、ちゃんと自分の目で耳で確かめて行動を起こす、それって転職に似てるなと思った。
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この映画の良いところは、ちゃんと自分で確信を持てるまで調べあげること(人生をかけた大1番に挑もうとしてるんだから当たり前ではあるけど)。誰かの言うことだけじゃなくて自分で見極めて自分の未来を切り開くことが大事だと。
経済というたわごと
リーマンショックのことは知らない。
が、わたしは世界経済の趨勢について、誠実なひとたちが誠実に運用している──と思ったことはない。
不誠実なひとたちが不誠実にやっているのだろうと思っている。新自由主義のミルトンフリードマンがノーベル賞とるくらいだから根本的にデタラメなもの──だとは思っている。このばあいデタラメとは富者の味方である──という意味だ。いまさら、そんなことを驚きはしない。
ただ、リーマンのとき感じた格付け会社の不誠実さってのは、度肝をぬくものだった。
わたしは大卒でもなくホワイトカラーの仕事もやったことがない。ずっと労働者でやってきたので、事務系職というものが、なにをしているのか、想像がつかない。ほどの世間知らずである。
しかし、この恐慌があったとき思ったのは格付け会社というものの存在意義である。格付け会社とは、会社の財政の健全度を、評価する会社だと思われる。すると、かれらは、何百、何千、何万人の職員がいるのか知らないが、日夜、会社の格を調査したり算定したり推量したり再評定したり、している──はずである。実地調査と議論とコンピュータが、日夜AかAAかBかBBか、について格闘している──はずである。
であるなら、格付け会社は、無教養なわたしが順当にかんがえても、暴落やデフォルトのバロメーターとして機能しなければならない。
ところがどうだろう。
とんでもない不誠実さに加えてとんでもない不透明さ。
そもそも付した格の根拠を説明できない格付けとはなんなのか。飲食店に、A定食やAA定食やB定食やBB定食があって、なんですかとたずねたらわかりませんと言われてしまった──みたいなもんである。
おそらくあの巨大なビルには、AやBやAAやBBなどが記された円形の的があって、それをぐるぐると回転させているところへ、職員たちが矢を射て、会社のAやBを決めている──としても、不思議はない。
それがビジネスとしてなりたち、巨大企業として存在するという不思議さは、労働者にはとうてい理解不能である。だいたい、会社や債券の格を付けて、どうやってお金を稼いでいるのか、かいもく検討もつかない。
しかもリーマンで格の信憑性を追及されると、格はあくまで主観的な意見ですから──と言って逃げたわけである。食中毒をおこした飲食店が、食べたのはあんたの判断でしょ──と言ってるようなもんである。
ひとは大きなお金を動かしていると感覚が麻痺する。ゆえに、ウォール街周辺のひとびとは、概して感覚の変調があるだろう──とは思う。ただしこの映画でサブプライムローンのからくりを見抜いた複数の主人公らは、意外に庶民的に感じられた。とりわけスティーヴカレルの演じたキャラクターはずっと怒っている。しごくまっとうな反応だと思った。
演出は編集に尽きる。中心人物を変えるとき、場面転換するとき、回想するとき、おびただしいカット割りを挿入する。しかも見たこともないほど早く割る。そこに使われているすさまじい量の情景やイメージ。
仕掛けは主にふたつ。登場人物がカメラ目線で観衆に話しかけること、金融プロパーではない有名人が概説すること。いずれも群像劇のさなかにスルリと移行する。思い切った演出だが違和感はなく面白い。
再現性が高いドラマとドキュメンタリーのように腰の据わらないカメラと厖大なイメージ。ぐいぐい引き込まれてあっという間に終わる。
万人受けはしないと思うが、すごい出来映えでした。
レストランのオヒョウと、ベガスのブラックジャック勝負が一番わかりやすい。
アメリカの金融業界のシステムが難しいのですが、例え話が最も伝わってくる。4人の男たちの焦りもひしひし伝わってくるのですが、最後にはこの世は詐欺で出来ているという痛烈な言葉が響いてくる。
クリスチャン・ベール。義眼でヘビメタを愛する孤高の投資家マイケル・ベーリ。いち早く「空売り」にて予見していたようだが、空売りの担保も増えてきて瀬戸際に立たされる。株価大暴落が起きなければ真っ先に破綻してた男なのだろう。
スティーブ・カレル演ずるマーク・バウムは顧客のことも考えるが、批判精神も旺盛。講演会にて質問攻めにするところは胸がすく思いになりました。その他ライアン・ゴズリングもブラッド・ピットも粛々とした雰囲気がとても良かった。
MBS(モーゲージ債)、CDOとCDSなど勉強させてもらった(多分すぐ忘れる)が、70年代における銀行家が住宅ローンの固定金利をまとめて証券化してしまったことが発端。資本主義を違ったものに変えてしまったのだ。
昔の麻雀劇画の中に「ほっかいどー」というのがありましたけど、4人の面子が麻雀してる後ろで誰が勝つか賭けるというもの。この映画のベガスシーンがそのまんまでした。会社の業績を中心に予測して株を買うとか、そんなのは古典に過ぎなかったのですね。最も腹立たしいのが格付け会社で、90%が安定のAAAにするというほぼ詐欺みたいなことを平気でやっていたことだ。日本においても、このコロナ禍で国民の年金が使われ操作されてることが今後どのような結果になるのか心配だ。もはや短期的運用ではないのだから・・・
リーマンショックの全貌をシリアス、コミカルに描いたのは評価されるべきですが、過去のことなんだと満足するだけでなく、未来のことまで考えるよう警鐘を鳴らしている作品だと思います。最後に、マーゴット・ロビーをもっと見たかった・・・
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