マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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一般的な知識人かどうかが試される映画
投資や金融·世界情勢に対して、日頃からアンテナを張れている「並以上の社会人」にとっては、これは単なる脚色された常識であり、ラストにも驚きはない。
いわゆる歴史ドキュメンタリーである。
投資や債権に全く興味がなく、日々を徒なる肉体労働と酒と煙草と女(男)に浪費する「その他の人」らには、おそらく理解不能だろう。
でも、好むと好まざるとに関わらず、世界ってこうやって動いてるわけですわ。
学生時代に勉強をせず、Fラン大でのコンパ三昧を活かしてブラック企業の下働きをしてる皆さん。
もしこの映画で少しでも良心に呵責を覚えたなら、とりあえず株でもやりませんか。
少しは世界の仕組みが見えてきますよ。
とまれ。
映画としては細かいネタとちょこちょこ挿入されるヘヴィメタルが、いい感じで緊張を緩和してくれる。
堅苦しい金融映画ではないが、娯楽対策でもない。
だって、普通の社会人には「常識」ですから。
例えるなら「毎年やる忠臣蔵」みたいなもんかな。
クリスチャン・ベールがすごい
なんだろ。
でも理解はできる。つまり、みんなが常識と思っていることが実はそうじあなかったって話。よくある。ほとんど99%は小さいから問題もない。例えていえばネットのコピペとおなじ。
だれも「なにも疑わない」し「調べもしない」。特に金融関係だと短期的な投資とリターンになるから、売れていれば問題ない(笑)
この映画を観たのは2-3回目だと思う。
大好きなクリスチャン・ベールの演技はここでもすごい。
緊張感がずっと最後までつづいている。
この映画のポスター、コピー、サブタイトル、予告編は詐欺である。
私は、「事実を基にした映画」と最初に出る映画が嫌いである。
仮にラストがいまいちでも「だって、これは事実ですから」って
逃げているような印象を受けるからである。
結果から言うと、この「事実を基にした」映画は成功である。
実は我々は(私は)リーマンショックについて詳しくは知らない。
しかし、結末だけは知っている。それが、この映画の最大の見どころ。
鑑賞前のリーマンショックの知識
米国のサブプライムローンの崩壊により、リーマンブラザーズが破綻したことに
端を発した世界的な金融危機。
そうではないよ!金融とか、破綻とか投資とか難しいから嫌いでしょ?
簡単にまとめるから知っておいて!知らずに損をするのは、あなたたち庶民ですよ!
という映画である。
劇中しばしば、俳優たちがカメラ目線で語るシーンがある。
これが実に効果的。
「はい、今難しい単語が出てきました。それを簡単に説明するから見てね。」
という意味合いである。
つまり、この映画はバラエティテレビでいうところの再現VTRなのだ。
業界を上から牛耳っている連中のなんと卑劣で汚染されていることか。
一部逮捕者はでるかもしれないが、大半はのうのうと大金をもらい
罪を償うどころか、いまだハイクラスな生活をしている。
割を食うのは底辺の庶民たち。
なにも金融だけの話じゃない、医療業界、食品業界、テクノロジー業界、
そして政界。
あんたら庶民は、自分で調べることも考えることもせず、上から操られてばかり。
今回だけは分かりやすく教えてやるから、今後は自分で調べて考えなさいよ。
と、言われている気がした。
サブタイトル「華麗なる大逆転」華麗でもないし大逆転でもない。
ポスター 4人が連携して絡むこともないし、俳優の名前配置も間違ってる。
4人はアウトローでもない。
「クセのある4人の、金融を題材にした痛快大逆転もの」
と思って観たあなた(私)。
すでに広告代理店に操られているよ。
金融知識ゼロでもギリギリ楽しめる。
専門知識がないと結構難しいかも…(^-^;
予習必須
エライコッチャ
すごく見たかったんだけど、同時に見たくないやつでもあった本作。
気になったことは調べまくっちゃう性分なもんで、
金融のことに興味がでちゃったらコレ大変だぞと。
んでリーマン・ショックの話って聞いてたけど、
あの金融危機の原因はリーマン・ブラザーズじゃないじゃんと。
ウォール街ってか金融業界がもうアレなせいで、
むしろ破綻することは見えてたんじゃんと。
作品自体も豪華だし、記録映画的な情報量だし、
しかも半ば意図的に複雑化された金融の話だしっていう
もうエライコッチャな作品で、面白かったんだけど
結局よく分かんないっていう残念な感想しか出てこない。
いや良く分かんないのに面白かったっていうのは映画としてすごいと思うんだけども。
ごちゃごちゃと訳が分からない展開で20分程度で観るに堪えなくて視聴...
ミンスキーモーメント
【エンタメ学習映画】
・2015年公開のアメリカの金融系ドラマ映画。
・2005年のニューヨーク、誰でも住宅ローンを簡単に組めるような時代、金融トレーダーの主人公(マイケル)は住宅ローンを含む金融商品が確実にデフォルト(債務不履行)に陥ることを見つけ周囲に訴える。しかし、誰しもが好調な住宅ローンをはじめとした金融商品がデフォルトに陥るなどと信じることもなく鼻で笑う。そこで、マイケルはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という債権価格が暴落した時にこそ設けることができる金融商品で取引を開始していく、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・サブプライムローンの正体がよくわかる
・金融知識の解説が物語の流れにうまく取り込まれている
・さらに金融知識をつけたくなる
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・邦題では「華麗なる大逆転」となっていますが、実際には結構どろっとしながらも耐えて耐えて成功を手にした人たちの物語のようにうつりました。タイトルはさておき、株価や債券が大暴落することなど、当時だれも信じて疑わない中で、デフォルト(債務不履行)になると予測して突き進む主人公たち、と、経済の実態は主人公の予想通りおかしくなっているのに、人々の心理によってそう簡単には変わらない市場。経済事実と信念の対立の中で発生する主人公たちの葛藤が面白かったです。
[演出]
・普通に物語を追うと、知らない用語ばかりで難しく思ってしまいます。しかし、途中で言葉の解説を物語に混ぜて行う演出は、違和感もなく理解もできて非常に面白かったです。
・各キャラクターが自分自身の思考やキャラを説明する演出も斬新ですね。
・物語の中のキャラクターが、そこから一歩引いて鑑賞している観客に向けて話すスタイルやこの映画のカット割りのテンポなど、全体的にガイ・リッチーさんの作品のスタイルやテンポに似ているなぁと感じました。個人的にはガイリッチーさんの映画は好きなので、非常にとっつきやすいテンポでした。
[映像]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・前知識なしで観たのですが、途中でブラッドピットさんが出てきたときはしびれましたね。というか、最初は「え?ほんとにブラピ?」と疑いました。笑
・どのキャラクターも個性豊かで、ベテラン俳優で固められた素敵な作品だと思いました。
[全体]
・金融知識なしでも「なんとなく雰囲気」で物語は理解できます。安心してください、私もそんな感じでした。笑 それがきっかけで詳しく後で調べて、また映画を観ると2度おいしい感じです。が、事前に「リーマンショック」「サブプライムローン」「COD(債務担保証券)」「MBS(モーゲージ債)」「CDS(クレジットデフォルトスワップ)」あたりを調べて、全体像を理解してから観ると、かなり面白くなること間違いなしだと思います。
・経済の歴史を知れて、金融知識をつけることへの魅力を感じ、知識がつく。アトラクション映画とは違ったエンタメ学習映画として、少し難しいけれどチャレンジしてみる価値のある映画だと思いました。ありがとうございました。
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#全体3.7 #物語3.7 #演出3.8 #演技3.7 #配役3.7 #映像3.6 #音楽3.5
マネーマネーマネー
あえて海外版半沢
重すぎて、華麗なる大逆転とは…
厄介なのは知らないことじゃない。
知らないのに知ってると思い込むことだ。
マーク・トウェイン
リーマンショック、知ってるけど、理屈を理解してない。
映画の内容の専門用語、聞いた事あるけど、詳しくは知らない。
そんな感じ。
とりあえず無知な自分は搾取されてるんだなぁ、と。
今作の主要人物の成功は、自分を含む情弱無知な持たざる大衆の不幸。
それを理解しつつ、喜ぶ者、苦悩する者。
悪しき仕組みを作り上げてる元凶にはダメージが無い。
リーマンショックの影響を喰らって無い(と思ってるけど…)、自分でさえも重過ぎて、「華麗なる大逆転」って副題のセンス…
そして、主要人物にビッグネーム揃えてたけど、内容的にはアンビリの再現ドラマで充分だったなぁ。
非常に勉強になった
もう10年程前になるリーマンショック
その裏にいた実在の人物達の2005年3月からリーマンショックまでの実際の物語です
リーマンショックはまさにアメリカで起きた壮大なマネーゲームだったのだと分りやすく、一般人からの目線を交えてで作られているので、あの時にアメリカで起きた事の裏側がとてもよ〜くわかりました
合成CDO等のわかり易い例え話等もかなかなか笑えますよね
正確には、もう一度みないとCDSの空売りで利益の出る仕組みについて完全には理解出来てないですが、、
最終的に弱者が泣きをみるだけという現実
そして格付け会社の話あたりは今でも、あのスタイルのままなのか?とか気になりますよね
最初は日本語吹き替えで観たのですがマイケルとローレンスおじさんの関係の説明がないので、マイケルが社長なのかローレンスの会社の社員なのかがわからないのが困りました
2回観て出資者だと気づきました
家だと一生懸命観ないのでだめですね
それにしてもホントに色々とっても非常に勉強になる映画でした
2021年自宅鑑賞10
大逆転とタイトルにあるが、あまり爽快感はなく後味の悪い本作品。専門...
Covid-19 状況下で
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