「義憤に見せつつ」マネー・ショート 華麗なる大逆転 masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
義憤に見せつつ
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散々正論を訴えたが、結局巨万の富を手にしている。
そんな後ろめたさをスティーブ・カレルがうまく表して「は」いる。
持論の正当性を証明することが、多くの人々を不幸にすることにつながる。
「そらみろ!」と喜んだライアン・ゴズリングとは対照的で人間らしい。
けれど、今回のカレルは、ちょっとその演技が過剰に感じた。
ゴズリングのほうが、肩の力が抜けていて、抑えるところは抑えていて、安定感があった。
ブラッド・ピット、クリスチャン・ベールの存在感はさすが。
それにしても、泡銭にたかる人間の強欲、それを高みから操作したがる支配欲、ただ勝利することが目的で、人の生活が踏みにじられることをなんとも思わない鈍感さ!
人間って一度滅んだらいいのに、と一瞬でも思ったのは自分だけだろうか?
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