「器が小さいマムの映画」コインロッカーの女 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
器が小さいマムの映画
コインロッカーに捨てられていた女の子の赤ん坊が闇貸金業の女に育てられ、ごく普通の感情さえ捨て闇金ファミリーの為生きていたのだが、、、。
血の繋がりの無い家族の中で生き抜かなければならない主人公に差し伸べられたごく普通の優しさ。
それは恋でもあり、彼女にとっては一生手に入るとは思っても無かったもの。
それをいとも簡単に踏み潰すファミリーには見応えがあったが、そこ辺りから物語の雲行きが怪しくなる。
とことん闇金ファミリーの「掟」重視で話が進んでいく。闇金ファミリーの母は偉大だが、なんともしっくり来ない設定。ここまでやりたい放題して(親心を隠す)仮面を被ったまま結末を迎える母はいかがなものだろうか?と問いたい。
コインロッカーのラストシーンで「実はお前(主人公)を想っていたんだよ、、、」と言われてもねぇ。説得力まるで無しの毒親の様だった。
後付けなら何とでも言える。それを物語中で語っていないこの映画。焦点は何処だったのだろうか?
デカいファミリーの割にはビックなマム(母)には全然思えず、器がちっちゃい映画でした。
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